蛇研裏話
(一財)日本蛇族学術研究所のスタッフが書きまくる、表からは見えない面白話を更新中!!
新幹線のヘビ
最初にNHK静岡から電話があり、新幹線の中にヘビがいたということで、ひょっとすると外国産のペットのヘビかと思いました。何年か前にも新幹線を止めた事件があり、三重の保健所から送ってきた写真がきれいなミルクスネークでした。このときはちょうど大阪でレプタイルズショーがあり、そこで買ったヘビを持って帰るときに新幹線内で逃がしてしまったということでした。今回もちょうど24,25日に名古屋でレプタイルズショーがあったのでそのたぐいかと思いました。NHK静岡のホームページに揚げた映像を見てほしいということで確認したらシマヘビの子ヘビでした。
その後3つくらいテレビと新聞社から問い合わせがありました。ただ、なぜか最初はニシキヘビのようだと警察の発表があったようでした。

特に裏話に書くつもりはなかったのですが、仕事をしようとパソコンを起動して当センターのホームページを開いたら、アクセスが急に増えていたので恐らくこの話題のことで増えたのだろうと思い、あまり大きな話題ではないと思いましたが書くことにしました。

By A.S.
スポンサーサイト
全く読めない性格
私が、ここに勤め始めてから、ずーっと元気にしているヘビの中に、インドニシキヘビがいます。
このヘビですが、実は、個人的に未だ性格が読めません。
時には、非常に大人しかったり、時にはドアを開けた瞬間に噴気音をさせたりアタックが来ることも。
その時の様子をうかがいつつ、掃除をしたり、給餌をしたりなのです。
今朝も、脱皮&排泄をしていたため、掃除をしにその部屋に入った訳ですが、
ドアを開けると、ガラス側にいて、何もこちらを気にしていない様子。
しかし、性格の読めないこの子、さすがに生身で部屋に入る訳にもいかないので、ベニヤの板を盾に入室。
その瞬間、
シューーーーーーーーーーーーーー
やはり怒った。。。一応、掃除を手早く済ませましたが、はやりいきなりの侵入者に対しては気に入らない様子。
幸い、攻撃はしてこなかったものの、貴重なヘビなだけに、すんごく気を遣います。。。

by のら
おそらく日本一かわいいヒキガエル
久しぶりに、全国各地でのフィールドワークで出会った動物を紹介したいと思います。第3弾です。

 全国的に「ガマ」・「ガマガエル」などと呼ばれるカエルがいます。これらはヒキガエルのことです。日本には、何種類かヒキガエルの仲間が生息しています。アズマヒキガエル・ニホンヒキガエル・ナガレヒキガエルなど地域によって生息している種は異なります。また、南西諸島にはミヤコヒキガエル・オオヒキガエルが生息しています。

 これらのヒキガエルの中でも最も小さい種が、ミヤコヒキガエルです。このカエルは、沖縄県の宮古島に生息しているカエルで、ちょうどこの時期(9月ごろ)に繁殖が始まるようです。夜の宮古島では、島のいたるところで、このカエルを観察することができます。林の中や畑の中、道路でも出会うことの多いカエルです。なんといっても、このカエルの魅力は、ずんぐりとした丸い体でしょうか。お饅頭のような形をしています。色彩は、白・黄・赤・黒など個体によって異なります。

miyako akaki     miyako sirokuro  miyako mannjyu





木のうろに隠れる、赤・黄色の個体(左上)
白黒の個体(右上)
畑でお饅頭モードになる茶色い個体(左下)

 実に可愛らしいこのカエルですが、宮古市の自然環境保全条例において保全種とされており、捕獲することはできません。その一方で、南・北大東島では、害虫駆除のために移入され、外来種として分布しているようです。自然分布している場所では保護されている種が、別の場所では外来種となっているなんて、悲しいことです。

 私の担当する「爬虫類ふれあい体験教室」では、外来種の話をすることもありますので、よかったら聞きに来てください。ミヤコヒキガエルは登場しませんが、日本に棲みついた国外外来種も何種か登場しますよ。

by たかちほ男爵
研修を終えて
このたび10日間、実習でお世話になった北海道の大学生です。
将来は学芸員を目指しており、その資格取得のためにジャパンスネークセンターで実習を受けました。
私はヘビが好きで、ジャパンスネークセンターにも幼少のころから何度も足を運び、イベントなどにも参加していました。自宅でも数種類のヘビを飼育しており、大学ではヘビの生態について研究をしています。

十日間の実習で私はヘビのふれあい、ハブの採毒実演、ヘビのお食事などのイベントでお客さんの前で話す機会がたくさんありました。さらに展示用のパネルも作成しました。大好きで色々知っているつもりだったヘビの解説でも、知識や準備不足、緊張をしてしまうなどで上手くできず、人に伝えるということの難しさを実感しました。
ただお客さんにヘビを見せたり、触らせるのではなく、ヘビの魅力や生態、毒蛇の危険性などをお客さんに正確に伝えなければいけません。そのためにはお客さんの立場になって内容や言葉を考えること、そしてヘビの知識をたくさん身に着けることの二つが特に重要であると学びました。
またお客さんだけではなく、ヘビの立場になって飼育や展示を考えなければならないことも教わりました。
「ここの仕事はヘビが好きだけでは勤まらない。」という職員の方の言葉が身にしみて理解ができた十日間でした。
この実習で私はヘビという生き物はとても奥が深い生き物であると改めて認識し、ヘビに対する興味がより深まり、もっと学びたいと思いました。実習で学んだことを研究や趣味の飼育、そして自分の将来に活かしていきたいです。

この十日間は職員の方に大変お世話になりました。このような貴重な経験をさせていただきありがとうございました。
幻のヘビじゃない! 「シロマダラ」
 さて、今年もこの時期がやってきました。9月・10月になると特に増える質問がありますので、先手を打って紹介しておきたいと思います。「このヘビはなんですか?」「調べてみると幻のヘビであるシロマダラのようなのですが、珍しいヘビなのですか?」と、9月に入ると途端に増える質問内容です。一般の方だけでなく、新聞記者の方からもこういった質問がよくくるのです。

shiroma.jpg  

おとなのシロマダラ。 白と黒の模様のヘビのため、外国産のヘビと間違えられることもあります。




 結論からいえば、幻のヘビどころか、それほど珍しいヘビでもないと、私は思っています。夜行性のため、ふだん見かける機会が少ないだけで、私たち人間の住んでいる環境の近くにも普通にいるヘビです。この時期、シロマダラは、成体も幼体も活動が盛んになる時期のようで、よく見つかります。

shiroma2.jpg   

こどものシロマダラ(横顔)。平べったい顔をしています。こどものころは、頭の白っぽい部分がよく目立ちます。


 シロマダラについて、もう少し詳しいことを知りたい方は、「Dinodon」「natural history」 の2つのキーワードをいれて検索してみてください。誰かさんの研究した論文が見つかるはずです(笑)。

by たかちほ男爵
COPYRIGHT © 2004 POWERED BY FC2 ALL RIGHTS RESERVED.