蛇研裏話
(財)日本蛇族学術研究所のスタッフが書きまくる、表からは見えない面白話を更新中!!
マムシ咬症?
先日、ネコがマムシに咬まれたのではないかという問い合わせがありました。場所は多摩川のすぐ近くということなので十分あり得ることですが、いくら春のような日だからといって、2月にマムシが出たというのは聞いたことがありません。少し前にも利根川の河川敷にマムシが出たということで、とある町役場から対処法の問い合わせがありましたが、このような時期にマムシが出ることは考えられませんので、何かの間違いだろうと思っていました。でも、ひょっとすると暖かい日には出ているのかもしれません。

マムシ咬症の発生は、ほとんど4月に入ってからで、早くても3月下旬です。北海道のマムシは気温が低くても晴れていれば出ることはありますが、さすがに今の時期は無理です。

イヌもネコもマムシに咬まれて死ぬことはまれですが、かなり腫れますし、時には重症化することもあります。いずれにしても川や池などの近辺の草むらにはできるだけ入らないようにしてください。毎年多くのイヌがマムシに咬まれます。ネコは勝手に散歩に行きますので、何に咬まれたかなかなか断定できませんが、意外にネコも咬まれているのかもしれません。

By A.S.
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今年初めての咬傷
今年初めて病院から問い合わせがありました。もちろんこの時期に咬まれるのはペットによるものですが、学校で飼育しているボールニシキヘビに咬まれたというものでした。傷は大きくないということでした。
少し大きなニシキヘビだと裂傷になることがありますが、そうでなければ消毒のみで大丈夫です。今までヘビに咬まれて感染した報告は見あたりません。
ペットのヘビではがつがつしていて、いつもエサをほしがるヘビがいます。エサのにおいがすると、目があまりよくないので間違えて動くものに噛みついてくることがよくありますので、エサを与えるときには気を付けてください。

無毒ヘビだけでなく、毒蛇でもマムシやコブラ、いくつかのガラガラヘビではケージの前を横切っただけでもエサをもらえると思って、網越しに噛みついてくることがあります。大型のニシキヘビでもそのような個体がいますので、エサを与えるときにはなれているヘビほど注意が必要です。

A.S.
1年が無事に過ごせました
 財団法人法の改革のため、今年の4月から一般財団法人に移行しました。その申請とその後の手続きなどで非常に忙しい1年半でした。
 また、昨年からヤマカガシとセアカゴケグモの抗毒素に関する厚労省科学研究費の研究班での研究があり、今年は中国産ヤマカガシ毒の採取のために中国にも行きました。来年もう1年研究班が続きます。
 今年も毒蛇咬症に関する問い合わせだけでなく、ヘビの判別やペットに関する質問なども500件ほどありました。昨年はヤマカガシ咬症による重症例があり、抗毒素をパトカーで運んでもらいました。今年も咬症があり抗毒素を運びましたが、幸い軽症でした。マムシ咬症の問い合わせも多く、重症例も多く、毎年死亡例も5~10名あるのが現実です。
 ペットのヘビだけでなく、ミドリガメ、ケヅメリクガメ、ワニガメ、イグアナ、オオトカゲもやってきました。ヘビではアルビノのコーンスネークやラットスネーク、カーペットニシキヘビなども来ました。また、警察によって押収されたボアコンストリクターも10匹ほどやってきました。
 今年もいろいろありましたが、職員が毒蛇などに咬まれることもなく無事に1年を過ごすことができました。来年も研究や蛇類の展示、研修や講演にも頑張りたいと思いますので、よろしくお願い致します。
 それでは良い新年をお迎え下さい。

A.S.
今度はトカゲです。
 最近は警察からやって来たヘビなどについて書くことがあるのですが、今回は2日続けてオオトカゲがやって来ました。
ナイルオオトカゲとミズオオトカゲで、まだ小さい個体です。今はピンクマウスをよく食べます。ヘビと違って、特に成長期なので、紫外線が必要でちょっと手がかかります。ときどき日光浴をさせています。
 ヘビは色彩変異が大きく、また子ヘビもかなり違う色彩をしているのが多く、判別が難しいことも多いのですが、トカゲも親子でかなり異なる色彩をしていますので、判別が難しいです。
 小さい個体ですが、力は割と強いので、逃げられるのかもしれません。ヘビでもトカゲでも逃げられないように気をつけてください。

By A.S.
nairu
mizu
このヘビも警察からです
このカーペットニシキヘビも警察からやってきました。2mほどあります。家に入ってきたということで、警察に連絡があり捕獲されたようです。警察の話では捕獲するときもおとなしかったということです。確かにおとなしいようですが、神経的な病気にかかっているため、あまり動けなくなっています。時々みられる病気です。餌を食べられるうちは何とかなりますが、自分で餌に噛みつけなくなると当然弱ってきます。当研究所に来たときには少しやせていました。おそらく病気になったために捨てられたのだと思います。

イヌやネコは1年間に何十万匹も捨てられますが、病気になると捨てる人がいて、動物病院の玄関に勝手に置いていく人もあるようです。ヘビも時々捨てられるようで、以前は赤城山にボアコンストリクターが捨てられていました。前にも書きましたが、今年はワニガメやかなり大きいケヅメリクガメも警察から来ています。
生き物は愛情を持って大事に飼ってください。

By A.S.
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