蛇研裏話
(一財)日本蛇族学術研究所のスタッフが書きまくる、表からは見えない面白話を更新中!!
日光浴とデスクワーク
 日曜日に、来園されたことのある方は、爬虫類ふれあい体験教室をおこなっている「研修室」をご存知かと思います。実は平日、この部屋でトカゲたちが日光浴をしています。トカゲを個別にケージに入れ、日の当たるところに置くと、オオトカゲやフトアゴヒゲトカゲは気持ちよさそうに日光浴します。ただ、ケージに入れると嫌がる子たちもいるのです。いつもの、おとなのグリーンイグアナ2匹です。仕方ないので、ケージから出し台の上にのせ日光浴させています。ケージに入れなければ本当におとなしい子たちです。目を放すわけにもいかないので、私も同じ部屋にパソコンを持ち込み、様子を見ながらデスクワークをすることにしました。 
いぐぱそ2
  日光浴に満足すると、お部屋の探検が始まり、私の様子を見に来ることもあります。私の体をよじ登ってきたリ、デスクの上でうろうろしたりと仕事の邪魔もしてくるのですが、可愛らしいものです。結局、こんな感じになることもあります(写真)。わざわざ、体の安定しない薄いパソコンにのらなくてもいいのに。オスなので縄張りの主張なのでしょうか、なにやら気になるようです。体が冷えてくると、いつも暮らしている部屋に帰りたいようで、こっちを見ながらドアの前で待っていることがあります。やはり頭はよさそうです。

by たかちほ男爵

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ミミズじゃないよ!小さく奇妙なヘビ“ブラーミニメクラヘビ”
 今年に入って、ヘビの話を書いていませんでしたね。とは言っても、野外のヘビはもう少し暖かくならないと見つかりません。こんな時期は、これまでに出会った動物の紹介といきましょう。5回目ですかね(?)

 南西諸島に行くと奇妙なヘビに出会うこともあります。そのうちの1種がブラーミニメクラヘビ。このヘビは小さな地中性のヘビで、面白いことに単為生殖をすることが知られています。オスがいなくても子どもができるわけです。ヘビでは珍しいですね。日本では、外来種であると考えられていますが、もともとどこの国のヘビなのか原産地がはっきりわかっていなかったと思います。植木の土などに混じって人間の手で運ばれたのではないかと考えられており、世界中の暖かい地域で発見されています。餌もちょっと変わっていて、シロアリやアリの卵を食べているようです。

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  触ってみると、ツルツルとしていますが、意外と硬いなぁという印象です。一度動き出すとなかなか止まってくれないので、写真撮影にはちょっと苦労した思い出があります。

 日本でも南西諸島以外で見つかることがあります。九州などではたまに見つかるようです。これから、ますます地球温暖化が進むと、いろいろな地域で確認されるようになるかもしれませんね。変なヘビなので、展示したいところですが、私の飼育技術ではちょっと難しそうです。こんど見つけたら挑戦してみます。

by たかちほ男爵
イグアナ♂の行動
 おとなのイグアナ♂は、私や他のイグアナ、来園者の皆さんにむかって、よく頭を縦に振り、何か言いたそうな顔をしています。これは「ここは自分の場所だよ」とか、「あっち行け」とか、そんなことを言いたいのだと思います。メスに向かって頭を振る時は、ちょっと意味が違いそうで、「そっちに行こうかな」とか、「好きだよ」とかそんな感じでしょうか。これらは、オスの誇示行動(ディスプレイ)と考えられます。言葉でコミュニケーションをとることのできない彼らは、こうやって自分の言いたいこと相手に伝えます。オスがメスに向かって頭を振る時、メスが頭を振り返すこともあります。この様子は、なにやら会話をしているようにもみえるのです。12月・1月は、オスの誇示行動が普段よりも多く見られます。やはり発情期なのでしょう。

 この時期、飼育者が最も気をつけなくてはならないのは、咬みつかれないようにすること。これは、交尾する際に、メスを固定するため体を咥える行動ですが、人の腕やぬいぐるみなどにもすることがあるようです。鱗のあるイグアナの皮膚でさえ、血が出るようなケガになることもありますが、人間の皮膚はもっと弱いので、気をつけなくてはなりません。体が温まると、どうしても落ち着きがなくなる場合があります。こんな時、私は、イグアナ♂にタオルを渡しています。タオルを咥えしばらくすると、落ち着きが戻ります。写真は、タオルを咥えたイグアナ♂です。写真(右)は、私の肩にのり、オスの様子を観察するメスも一緒に写してみました。

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by たかちほ男爵
イグアナ♂ ついにこの時が…
  とてもおとなしくよい子なイグアナ♂。爬虫類教室やふれあいでも活躍してくれており、このブログでもおなじみかと思います。イグアナ♀にエサをとられても、踏みつぶされても、目をつぶって、じっとしているような子ですので、なんとも優しい子だなぁと思っていました。採毒室で放し飼いにしていても、1日中お気に入りの場所で、のんびりしています。

 ここ1年ぐらいで、このイグアナ♂の容姿がだいぶ変わりました。体の色は緑からオレンジ色へと変化しました。また顔つきも、ゴツゴツとした印象になり、おとなのオスらしくなりました。写真は、2015年9月(左)と2017年1月(右)のものです。

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  一般的に、発情期のおとなのオスは、気が荒くなることが知られています。人間に対しても咬みついたり、威嚇をしたり、追いかけまわしたりと、手が付けられなくなるような話を耳にすることもあります。おとなしい個体でも、発情期は注意しなくてはなりません。ということで、万が一のことも考え、不定期イベント「イグアナのふれあい」は、秋を最後にお休みしていました。今年の冬、この優しいイグアナ♂も、イグアナ♀を追いかけるようになりました。さらに、私の服を咥えたまま離さないこともあり、ついにおとなになったようです。

 あんなに優しい子が…と思ってしまう反面、元気に成長した証でもありますので、担当としては、少し複雑な気分ですが、嬉しさもあります。次回も、発情期のイグアナの行動についてご紹介したいと思います。

by たかちほ男爵
フトアゴヒゲトカゲの温浴
 昨年から飼育しているフトアゴヒゲトカゲです。いずれ、ふれあいにも出てもらおうと思っていますが、まだまだ、特訓中。これからの活躍が期待できる子です。

 さて、体が少し汚れてきていたので、お風呂にチャレンジしてみました。この子にとっては、初めての温浴になると思います。イグアナもそうですが、お風呂に1人で入れるようになるまで時間のかかる個体もいます。慣れれば、人間よりも長風呂のトカゲなんかもいるんですけど(笑)。

 温浴に慣れていないトカゲは、人の手のひらや腕で優しく抱きかかえ、そのままお風呂に入れてあげます。つまり人の手・腕につかまらせて入れるわけですね。つかまるものが無いと怖がってしまうトカゲも多いです。ある程度ハンドリングができる個体でないと静かに温浴させるのは難しいです。

 この子は大人しくお風呂に入ってくれましたので、1人でのお風呂にチャレンジしてみました。すると、変なポーズのまま温浴することに(写真)。初めてのことで、どうしていいやら、わからなくなったのかもしれません。1人での温浴はもう少し練習が必要そうですね。
フトアゴ




by たかちほ男爵


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