蛇研裏話
(一財)日本蛇族学術研究所のスタッフが書きまくる、表からは見えない面白話を更新中!!
ぺちゃんこイグアナのその後
メスのイグアナの産卵から1か月以上が過ぎました。エサも問題なく食べ、ぺちゃんこだった体も、だいぶ戻ってきました。あいかわらず、元気なおてんばちゃんです。スネークセンターには他にもトカゲの仲間がいますが、ジャンプして抱っこにくるトカゲはこの子だけです(笑)。だいぶ人への恐怖心が無くなったためでしょうか。

イグアナジャンプ
ジャンプの直前の写真。その後、しばらく肩にのっていますが、お気に入りの場所へ連れていくとジャンプで飛び移ります。


グリーンイグアナを飼育されている方の中には、「人を覚える」、「飼い主がわかる」などという方がいます。非科学的なことはあまり信じない私ですが、イグアナの世話をしていると確かにそうかもなぁっと思う瞬間がよくあるのです。例えば、来園者の方にガラス越しに近づかれても、私が直接触ってもおとなしくしている、このメスのイグアナですが、ある研究員が近づくと目つきがかわります。明らかに嫌な顔をし、威嚇の態勢になることもあるのです。これをみると、確かに嫌いな人はいるのだなと思います。つまり、人を“何か”で認識していると言ってもいいような気がしてしまうのです。

あまり好き嫌いせず、どんな人の前でもおとなしくしていられる子になってもらいたいものです。

採毒室イグアナ1      採毒室イグアナ2





最近は2匹で、皆さんをお出迎えしていることもあります。見られるとラッキー‼

by たかちほ男爵



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小さなヒバカリ
 先月、ヤマカガシとヒバカリが高密度で生息しているフィールドについて書きましたが、あれから1か月ほどたったので、また行ってみました。今回は、ヤマカガシ1匹しか見つかりませんでした。先月は、冬眠明けでじっとしているところにたまたま遭遇したのかもしれません。さて、気になっていたカエルの分布の件ですが、やはりこの場所でカエルはほとんど見つかりませんでした。残念ながら、周辺の田んぼにも水が入っていなかったので、本格的なカエル探しはもう少し先になりそうです。このあたりの田植えはずいぶんと遅いようですね。
 別のフィールドで、可愛いヘビを見つけたので紹介しておきます。ヒバカリの幼蛇(子ヘビ)です。このサイズのヒバカリを見かけることは、あまり無いような気がします。おそらく昨年生まれた個体なのでしょう。同じぐらいのサイズのヒバカリが3匹近くで見つかったので、このヒバカリ達にとっていい餌場なのかもしれません。1個体は、お腹に何か入っていましたが、個体への負担を考え、胃内容物の確認はあきらめました。おそらくカエルか何かだったのでしょう。写真はどちらもヒバカリの幼蛇です。右は、何か餌を食べたあとの個体。お腹が大きく膨らんでいます。

ヒバカリ幼  ヒバカリエサ








by たかちほ男爵


ガッテン!
この題はいったい何でしょう。
NHKの番組です。以前は「ためしてガッテン」でしたが、4月から番組名が変わりました。また、放送日も日曜から水曜に。別にNHKの回し者ではありません。正確な内容は知りませんが、今週11日のガッテン!では血栓症に関連することが取り上げられるようです。血栓症となると血栓症治療薬、これにはヘビ毒が深く関わっています。治療の方だけでなく、蛇毒には血液凝固を引き起こす成分が含まれています。日本ではヤマカガシ毒の主な作用となっています。長年ヤマカガシ毒の作用と咬症の病態を研究してきましたので、血栓症は関わりのある分野です。ニホンマムシ毒も血液凝固作用はありますが、あまり強くありません。ただ、血小板凝集作用が強いため、咬まれ方によっては血小板が極端に減少して、ヤマカガシ咬症で見られるような出血傾向が出現することがあります。
以上は前置きです。

 あまり宣伝はできませんが、ひょっとするとヘビも出演するかもしれませんので、よければご覧ください。

By A.S.
inOnsitu06.jpg
ガとザリガニ
最近はあまり外に行けていないので、園内を少しだけまわってみました。今日も園内のニホンカナヘビやニホンアマガエルは、近づいてもあまり人を怖がらず、まったりとしています。アマガエルを撮影していると、そばの桑の木に幼虫がくっついていました。私はあまり虫には詳しくないですが、これはクワコ(クワゴ)だったと思います。クワコというのは、カイコガ(蚕のことです)の原種であるガの仲間です。服の素材に絹(シルク)というものがありますが、あれは蚕の繭から糸をとったもの。つまり、クワコがいなければ、シルクの服は存在していなかったことでしょう。そう考えると、ちょっとすごいガに見えてきます。

鼻黒アマ クワコ





鼻先の黒いアマガエル(左)。ケガの痕かな?
桑の木で見つけたクワコ(右)

そして、ヘビの放飼場の中にある池を覗いて少し驚きました。写真に何が写っているかわかりますか?

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この写真にはアメリカザリガニが30匹ほど写っています。泥の上にいる緑や茶色の塊はすべてザリガニです…。池の底のいたるところにうじゃうじゃといました。池全体では何百匹もいるのではないでしょうか。これだけたくさんいれば、ザリガニを食べるヘビも飼育できそうな気がします。アメリカザリガニも外来種ですので、これはなんとかしなくてはなりません。近いうちに、捕獲を試みてみます。

by たかちほ男爵
ヤマカガシとヒバカリの家
 今日はまた、フィールドワークのお話です。さて、カエルを食べるヘビ達のために、またカエル捕りに行ってきました。今回は、ちゃんとヘビが登場しますよ。

  このあたりのカエルの分布状況を調べるため、いろいろまわってみましたが、どこにでもウシガエルがたくさんいることに驚きました。このカエルはもともと外国にすんでいたカエルなのですが、日本に持ち込まれ、増えてしまいました。そして、日本にもともとすんでいた野生動物を食べてしまっている、困ったカエルなのです。そこで、このウシガエルを、飼育しているヘビ達のエサとして利用しています。日本の野生動物も守ることに繋がり、スネークセンターで展示しているヘビのエサにもなるので、容赦なく捕まえます。

ushi.jpg 
以前捕まえたウシガエル。
のびているのは、生きたまま移動させてはいけない動物だからです。


 ウシガエルばかりでうんざりしていると、少し気になる場所を見つけました。何でもない畑の中にあるちょっとした草むらだったのですが、ここが大当たり!ヘビ達がたくさんいるポイントだったのです。左の写真に何匹のヘビが写っているかわかるでしょうか?

ita yamakagashi 2 ita yamakagashi






 これは、ある板をめくったときに撮影したものです。私も興奮してしまい、かなり焦っていたのでピンボケがひどいです…。この写真には、ヤマカガシが4匹・ヒバカリが1匹写っています。しかし、実際にこの板の下にいたのは、ヤマカガシ6匹・ヒバカリ2匹の合計8匹ものヘビがいたのです。この密度でヤマカガシを見つけたのは初めてかもしれません。
 カエルを調べにきていたので、ヘビのお腹の中(胃内容物)を全て調べてみましたが、カエルどころか、何も入っていませんでした。本格的に活動する前だったのかもしれません。周辺ではニホンアマガエルを1匹見つけられたのみ。カエル食いのヘビがこれだけたくさんいるので、カエルを見つけられないのは、少し気持ちが悪いです。悔しいので、時期を変えて、また行ってみたいと思います。

by たかちほ男爵
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