蛇研裏話
(一財)日本蛇族学術研究所のスタッフが書きまくる、表からは見えない面白話を更新中!!
岐阜遠征②
 岐阜で出会えたヘビの中で、面白かったのはヤマカガシ。岐阜では大きく分けて2つのタイプのヤマカガシに出会いました。1つは、関東で見られるような赤・黄・緑・黒などの色彩が薄くなったようなタイプ(上左)。もう1つは、赤がほとんど入らず、頭部が淡い緑色、体がブルーグレーをしており、白い点が目立つタイプです(上右)。わりと近い地域でどちらも見つかりました。成長と共に色がどの程度変わるのか知りたいところです。比較のために近所で見つけた群馬産のヤマカガシ(下)ものせておきます。やはり、関東のものは黒・赤などの色がはっきりしていて綺麗ですが、ブルーグレーのヤマカガシもまた別な美しさがあります。
gifukagashi1.jpg    gifukagashi2.jpg
gunkagashi.jpg




上左:岐阜産1 上右:岐阜産2
下:群馬産



 その他にも、シュレーゲルアオガエルの卵に頭を突っ込んでいたヒバカリ、やたらと咬みついてくるジムグリ、昨年からいつも同じ場所にいるというシロマダラなど、ヘビもたくさん見られたので満足でした。クマタカをはじめ鳥もいろいろとみてきましたが、あまりいい写真が無いので、岐阜遠征のお話はこのへんで。

byたかちほ男爵
スポンサーサイト
岐阜遠征①
 いろいろと個人的な用事があって岐阜に行ってきました。やはり遠征するのであれば、その地域の動物を観察しないわけにはいきません。出会った動物をちょっとだけ紹介しておきます。今回のルートは群馬→長野→岐阜です。このルートの面白さは、徐々に標高が高くなることや、生物の分布の境界などを見ることができることでしょうか。
 まず、トウキョウダルマガエルとトノサマガエルの分布の境界をみたかったので、長野県から下道で田んぼめぐりをしてみました。長野県東部ではトウキョウダルマガエルがいましたが、長野県西部と岐阜ではトノサマガエルでした。見た目が似たような種類ですが、体つきや色が違います。境界はわからなかったので、また次の機会の楽しみにとっておきました。文献を調べればすぐわかりそうなんですけどね。あえてしばらく調べない(笑)
 他にもカエルは、モリアオガエル・シュレーゲルアオガエル・ツチガエル・ニホンアマガエル・アズマヒキガエル・タゴガエル(声)・ヤマアカガエルオタマ(たぶん)に出会えました。

nagatou.jpg gifutono.jpg





トウキョウダルマガエル(長野産:左)、トノサマガエル(岐阜産:右)
今回出会えたトノサマガエルは、緑色が明るくはっきりしていて綺麗でした。

次回は岐阜のヘビを紹介しますよ!

byたかちほ男爵
栃木の春
  仕事で栃木にいってきました。仕事を終わらせ、かなり遅めのお昼休みを、景色のいい田んぼの近くでとりました。栃木の田んぼは、もう始まっていて、水がはられています。カエル達の鳴き声がいたるところから聞えてきました。鳴いていたのは主にシュレーゲルアオガエルでした。ニホンアマガエルとトウキョウダルマガエルも少しだけ鳴いていました。
otamatochi.jpg   syuretochi.jpg




 
  田んぼ周辺で観察できたカエルは、シュレーゲルアオガエル・ニホンアマガエル・トウキョウダルマガエル・ツチガエル。オタマジャクシもいましたが、ニホンアカガエルなのかヤマアカガエルなのかわかりませんでした。この日1番嬉しかったことは、タガメに出会えたことでしょうか。ちょっとした時間で、タガメが観察できる栃木県。やっぱりすごいです。よい自然が残っている証なのでしょうね。
tagame.jpg





  本日、スネークセンターでは、「ペット爬虫類コンテスト」というイベントが行われます。全国各地から自慢のペットを連れた飼育者の方々が集まります。オオトカゲを抱っこしている人がいたり、ヘビをつれている人がいたりと園内は不思議な状態になる1日です。コンテストは、一般来園者の方もご覧になれますので、是非ご来園ください。

by たかちほ男爵
オオカミヘビって?
  また、ヘビネタが無いので。昔話を。皆さんは、オオカミヘビというグループをご存知でしょうか。なんとも強そうな名前ですね。日本には、サキシマバイカダというオオカミヘビの仲間が生息していますが、全く強そうな見た目はしていません。写真を見て、「マダラヘビに似ているな」と感じた方もいることでしょう。近い仲間であると考えられており、オオカミヘビ(Lycodon)とマダラヘビ(Dinodon)を同じ属として扱っている研究者もいます(※日本爬虫両棲類学会では、別属としています)。 baikada01.jpg
 
 私の研究対象種の1つであるシロマダラともよく似た色彩をしているため、見てみたいなと思っていました。沖縄(八重山諸島)に通い始めて何年かは全く見つかりませんでしたが、最近は探し方が少しわかったためか、たまに見かけます。シロマダラに見慣れていた私は、サキシマバイカダの「ひょろひょろとした体の細長さ」と「目の大きさ」に驚きました。心配になるぐらい細い。そして目が飛び出ている。そんな感覚を持った覚えがあります。baikada02.jpg

 夜行性であること、トカゲなどを食べることなどが知られていますが、生態についてはわからないことも多く、研究の進んでない種とされています。行動や生息環境をみていると、シロマダラと似たようなところもありつつ、全く違うところも多いなと感じています。こういったちょっと変わったヘビを研究対象にする人は少ないのですが、今後の研究の発展に期待したいところです。

by たかちほ男爵
ミミズじゃないよ!小さく奇妙なヘビ“ブラーミニメクラヘビ”
 今年に入って、ヘビの話を書いていませんでしたね。とは言っても、野外のヘビはもう少し暖かくならないと見つかりません。こんな時期は、これまでに出会った動物の紹介といきましょう。5回目ですかね(?)

 南西諸島に行くと奇妙なヘビに出会うこともあります。そのうちの1種がブラーミニメクラヘビ。このヘビは小さな地中性のヘビで、面白いことに単為生殖をすることが知られています。オスがいなくても子どもができるわけです。ヘビでは珍しいですね。日本では、外来種であると考えられていますが、もともとどこの国のヘビなのか原産地がはっきりわかっていなかったと思います。植木の土などに混じって人間の手で運ばれたのではないかと考えられており、世界中の暖かい地域で発見されています。餌もちょっと変わっていて、シロアリやアリの卵を食べているようです。

Brahminy.jpg Brahminy2.jpg






  触ってみると、ツルツルとしていますが、意外と硬いなぁという印象です。一度動き出すとなかなか止まってくれないので、写真撮影にはちょっと苦労した思い出があります。

 日本でも南西諸島以外で見つかることがあります。九州などではたまに見つかるようです。これから、ますます地球温暖化が進むと、いろいろな地域で確認されるようになるかもしれませんね。変なヘビなので、展示したいところですが、私の飼育技術ではちょっと難しそうです。こんど見つけたら挑戦してみます。

by たかちほ男爵
COPYRIGHT © 2004 POWERED BY FC2 ALL RIGHTS RESERVED.