蛇研裏話
(一財)日本蛇族学術研究所のスタッフが書きまくる、表からは見えない面白話を更新中!!
オオアナコンダの水入れ
熱帯蛇類温室にいるオオアナコンダ。
このヘビたちは、水の中にいることが多いのですが、展示室の池が非常に手前に有り、見えにくいことから
オオアナコンダを展示し始めた頃から、少し大きめの水入れを床に置き、見えやすくする工夫をしています。
ただ、この水入れ、如何せん古い水入れの再利用でして、
水漏れを起こしていたりで、コーキング材で目張りをし、何とか使っていましたが、
この時期になると、再度水漏れを起こすという感じでした。
コーキング材の劣化のためか?
とも考えられたので、今回、新しいコーキング材を試すことにしました。
そこで思い出したのが、近くのホームセンターで売られていた、透明度の非常に高いコーキング材。
説明文を読むと、多少濡れた状態でも使えるらしく、
これは使えるかも?と目を付けていた物。
いざ使ってみると、、、透明度が高すぎて、どこにコーキングしたかが分からない(笑)
そこで、懐中電灯を使い、反射させてどこまで出来ているかを見つつ作業し、
とりあえず完成。
水漏れが無いことを確認し、早速設置。
しかし、数日かかっていたこの作業が、実質1日程度で終わるとは。。。
あとは、どのくらいもってくれるかが問題ですが、とりあえず良いものを買ったような気がします。

by のら
スポンサーサイト
ヒキガエル
  園内には、コンクリートの壁で仕切られた野外放飼場という飼育施設があります。本来は、ヘビを飼育するために作られているもので、タンビマムシやシマヘビなどが野外展示されています。中のヘビ達は外に出られない作りになっています。現在使われていない野外放飼場は、イグアナのエサを作っている畑などにもなっています。
  モロヘイヤの話を何度か書きましたが、畑をやっている野外放飼場には、ニホンカナヘビ・ヒガシニホントカゲ・ニホンアマガエルなどがくらしています。これらの動物は爪があったり、指に吸盤のような作りになっていたり、頑張れば、壁の外とも出入りができる動物です。

  
先日この場所で出会ったのは、アズマヒキガエル。わりと立派な個体で、栄養状態もよさそうです。オスだと思います。勤めて1年以上が経ちましたが、野外放飼場の中でヒキガエルを見たのは初めてです。ヒキガエルの仲間は吸盤のような指をしておらず、体重も重いため、壁に貼りついて登ることはできないでしょう。誰かが放飼場の中に入れたのか。または、体重の軽かった小さなころに頑張って登ったのかわかりませんが、放飼場の中で元気に暮らしているようです。しばらく見守ってみたいと思います。

by たかちほ男爵
クリーム色のカナヘビ見つかる!
 先月、研修生と共に、イグアナのエサである野草をつんでいた時の事です。小さな白っぽいものが素早く動いていました。よく見てみるとニホンカナヘビ。このあたりのニホンカナヘビは地味な茶色をしていますが、この個体はずいぶんと色が薄い。これはアルビノか!と思い捕獲を試みましたが、すでに体の温まっていたカナヘビは動きが早く、逃げられてしまいました…。その後、日光浴をしているこの個体を研修生が見つけてくれたため、なんとか捕獲できました。

kana.jpg  

今回捕獲した色の薄い個体(上)
よく見つかる普通の個体(下)



 ほほぅ、じっくり観察しても、やはり色が薄く黄色っぽい。色彩も模様もシンプルです。しかしながら、アルビノではありませんでした。“黄色いカナヘビ”といいたいところですが、そんなことを言うとアルビノだと勘違いされそうなので、今回は、“クリーム色のカナヘビ”とでもしておこうかと思います。野外でよく動物を観察されている人には、「このぐらいの変異、たまに見つかるよ」とか言われてしまいそうな気もしますが…。
今のところ展示の予定はありませんが、エサもよく食べてくれているので、いずれ一般公開も考えたいと思います。

by たかちほ男爵
昨日、あんな事を書きながら。。。
実は、昨日は、行動のデータが取れまくっていました。
まず、キイロアナコンダの成蛇2匹が水入れの中で動きまくり、閉園時間まで陸と水中を行き来しており、
採毒室の幼蛇は、這い回り、
一方、オオアナコンダの♂1匹は、水入れから這い出して陸上移動、その後閉園時間まで、より広い池の中で静止、
閉園時間になると、ブラックマンバがドアの方へ行き、寄りかかっている、
アミメニシキヘビは、動く止まるを繰り返し、ヤマカガシはガラスと壁の狭い隙間に入り込んで登り出す、
ニホンマムシは、微妙に位置を変え始め、アメリカマムシも首を持ち上げ動き出そうとしている。
今考えたら、クロネズミヘビもケージ内の木の上でじっとしていたのも気に掛かります。
そして今朝、カギでも開けに行こうかと思った瞬間(7時54分)に茨城県南部を震源とするマグニチュード5、最大震度4、震源の深さ40kmの地震が起きました。
その後、ヘビの状態はと言うと、
キイロアナコンダは水入れで静止中、オオアナコンダも水入れの中、ブラックマンバは落ち着きを取り戻し、
アミメニシキヘビはお休み中、ヤマカガシもニホンマムシもクロネズミヘビも陸の上でじっとしてました。
全くの偶然かもしれませんが、データは、これからも取り続けてみようかと思います。

by のら
普段とは違う行動が見られた時。。。
いつも夜行性のヘビたちは、開園時間中はじっととぐろを巻いて休んでいたり、水の中でひっそりとしていたり、それぞれの性質に則った事をしているものです。
ただ、時に、そうでは無いことが起こります。
夜行性のヘビ、特にニシキヘビやボアの類、じっと待ち伏せをしている太短いクサリヘビ科の種たちが昼間に動き出すことがあります。
例えば、実際の事で言うと、2015年6月29日の事。解錠作業中に、大蛇温室のビルマニシキヘビが上に登ろうとし、ドアノブに体をかけてアクティブに動いていたり,施錠中にはセイブダイヤガラガラヘビが普段はとぐろを巻いてじっとしているのに、なぜかガラスに寄りかかり高いところを目指しています。
今年の5月8日には普段水の中に入りっぱなしのオオアナコンダが、なぜか陸上に上がりじっとして、近づいても怒りもしなかったり。
これらはもちろん一例ではあるのですが、その他にも、以前飼育していたアフリカニシキヘビのダーナちゃんが蛍光灯の方まで連日登ってみたりなんてことも昼間に見られました。
その後、何が起きたかというと。。。
全て地震
前者の例では、翌日に神奈川県西部で2回、マグニチュード3.2~3.3、最大震度3、震源の深さは2~3km、
後者では、16日夜に茨城県南部を震源とするマグニチュード5.5、最大震度5弱、震源の深さは42km、その翌日に近くの震源地で最大震度3が2度起きています。
ダーナちゃんの例でいくと、これは東日本大震災の直前でした。
時には、その地震の起こる当日にアメジストニシキヘビ、ボアコンストリクターが動いていたりもしていますし、日付を採るのを忘れていてはいるのですが、パフアダー、ヒメハブなんかも動いていた記憶があります。
今、このデータを分かる範囲で個人的に纏めてみていますが、セイブダイヤガラガラヘビより大きいヘビで、いずれも震度3以上、
キイロアナコンダの幼蛇でも震度2以上の地震が当日から2週間以内に来ている感じです。
地震の後は、これらのヘビの行動は、何も無かったかの様に、以前と変わらず、という風に戻っています。
もし、ご来園の際、こういった行動が見られた場合、この記事を思い出していただけたらと思います。

by のら
COPYRIGHT © 2004 POWERED BY FC2 ALL RIGHTS RESERVED.