蛇研裏話
(一財)日本蛇族学術研究所のスタッフが書きまくる、表からは見えない面白話を更新中!!
ツチノコ(数える)
木乃倉 茂「ツチノコ」について、つづきです。

私らヘビの分類を行う者は、しょっちゅう物を数えています。ヘビの鱗の数などは、基本的なデータになりますので、数えるのが習性みたいなものです。
そこで、「ツチノコ」ですが、体鱗列数や腹板数と言った基本的なデータは全く欠如しています。しかたがないので、載っている図から数えてみると、まず体鱗列数:背面の全身像では31列、斑紋を拡大した図では41列、正面図では73列、実に2倍以上の開きがありました。同じ個体のはずなのですが。腹板数は、側面図のみ数えられおよそ25でした。ヘビだとすると異常に少ない数です。面白いのは肋骨の数で、側面図では34対、背面図では31対、写真では36対、なぜか微妙に違っています。尾椎は、先端部の不明瞭な部分を除いて、側面図では22、背面図では15。写真では不明瞭で数えられませんでした。またしても、同じ個体のはずなのにずいぶん違います。私の感想としては、どうも実物に基づいて描いているようには思えない、ということです。

byちみ
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今日もマムシ咬症
今日も病院からマムシ咬症治療に関する問い合わせがありました。夜は少し気温が低くなりましたが、まだ昼間はけっこう暖かく、マムシも活動しているようです。毎年9月いっぱいは咬症の連絡が入ります。でも、今年は暑い日も多く、9月にしては病院からの連絡が多い感じがします。
病院からの問い合わせは、ほとんど4月から9月で、まれに3月の下旬と10月の上旬に入ることがあります。10月でも暖かい日はマムシは活動していますが、出会う機会が少なくなるのでしょうか、病院からの連絡がほとんどなくなります。
10月下旬から11月には冬眠にはいると思いますが、今はそのためにがんばってエサを食べて、脂肪を蓄えています。何ヶ月も食べずにいなければならないので、やせていては冬眠中に死んでしまいます。
特に9月に子ヘビを産んだメスは体力を消耗していますので、がんばって食べておかないと、春が来ても目が覚めないことになります。
まだしばらくは暖かい日にはマムシと出会う機会もあると思いますので、農作業の時には気をつけてください。

By A.S.
かかし祭り
10月1日(土)から10日(月・祝)までスネークセンター近くの三島神社公園で「かかし祭り」が行われます。
この「かかし祭り」には、毎年、蛇研からも「かかし」を出展しているわけですが、私がここに就職してからの作品を3年分書きますと、
・シロヘビに乗った紅子タマちゃん
・祝・優勝 阪神タイガース ネーク
・双頭のシロヘビ

となるわけですが、今年は、単なる造形では終わらせない!!というのがなぜかありまして、、、ちょっとした工夫を、かかしに付けました。
せっかく夏に「コブラ祭り」をしたのですから、その中で展示されたものを作ってみました。。。がヒントでしょうか。
機会がありましたら、皆さん、見に来て下さいね。

by のら
裾のマムシ
 1977年に神奈川県の山村で伺った話です。山仕事で草ボウボウの山道を歩いた人が、林道に降りてくると、ズボンの裾に違和感を感じました。見てみると、マムシが裾に噛みついていたとのことです。草むらでマムシの攻撃を受けて、そのまま、しばらくマムシを裾に付けたまま歩き続けたようです。マムシは物に噛みついても、一瞬で放します。この時は、ズボンの繊維に牙が刺さってしまい、抜けなくなってしまったのだと思います。どのくらいの距離をマムシは強制移動させられたのかは、不明ですが、マムシにとっても不運な話です。

by 地底海獣バラゴン
ヘビを国外へ送る際は・・・
ヘビを外国の研究機関等に送ることがあります。
その時には、もちろん梱包をする訳ですが、この方法というのは、その辺でヘビを捕まえて布袋へ入れ研究所へ持ってくるのとは違い、ちょっと一手間かかる作業なのです。
まず、ヘビを入れて送るための木箱のサイズ・重量を通関業者へ知らせ、航空会社の搭載手続きをしてもらいます。
それを済ませ、送る直前にヘビを布袋へ入れ、木箱へ詰めます。もちろん空気穴はきちんと開いていなくてはいけませんし、冬季に送る際は保温も考えなくてはいけません。こういった木箱の内部構造も考える必要も出てきます。大抵は木箱にちょうど入るくらいのサイズの発泡スチロールの箱に直径1cm未満の穴を数カ所開け、対応することがほとんどです。また、この際には、ギュウギュウ詰めではいけませんし、もちろん余裕がありすぎても、あまり良いとは言えないと思うのですが、送り先によっては、「もっとスペースを設けて下さい」と言われることも。
そして木箱の蓋を閉めるのですが、これも木ネジでしっかりフタをします。
そして中身が毒蛇の場合は、木箱に「Venomous Snakes」(毒蛇)と書きます。そして、空港へ輸送し空輸してもらうのです。

by のら(明日は成田へ!!)
最低の飼育例
前回もちょっと触れましたが、昨年最低レベルの飼育例を見てきました。
S県S市の、仮にAさんとしておきます。この人の家から塀1つ隔てたところで、ボアコンストリクターが見つかり、警察で保護しました。Aさんはこれまでに2度、ボアを逃がしており、当然無届けの飼育で、警察が入ることになりました。その際、ヘビの鑑定をお願いしたいと言われて、私が同行することになりました。
これまでの情報では、ボアを3頭飼育していて、1頭逃げたので、あと2頭はいるはずだということでした。狭い飼育室には、棚が入っていて、ガラス製やプラスチックのケージが3段に並んでいました。そのうちの1つは空で、触ってみると扉はぐらぐらで、押せば開く状態。1つには無事にボアが入っていて、1番下にはボアの亡骸が。部屋に入ったときに異臭がしたのですが、原因が分かりました。壁の上方には換気扇があって、押すと簡単に口が開きます。これで逃走経路は分かりました。Aさんに死んだボアの話をすると、知らなかった様子で、あわてて見に行きました。しばらく面倒は見ていなかった様子です。
さて、警察が条例のことを指摘し、これでは飼育は続けられないというと、Aさんは、これは通販で○○ボアという名で買ったので、ボアコンストリクターのはずはないと、あくまでもしらを切ります。結局、私が説明をすることになったのですが、あまりのひどさに、私もいささかショックを受けました。

by ちみ
ヘビの唾
 「山に行くと、ヘビの唾があるので、気を付けなくてはいけない」と子供の頃に注意を受けた友人がいます。どうやら、モリアオガエルの卵をヘビの唾と勘違いしている人がいるようです。モリアオガエルの卵は、樹上や草の上などに生み付けられる白い泡状のものです。この卵は、ヤマカガシやヒバカリの好物です。ヤマカガシやヒバカリは泡の中に、頭を突っ込んで、卵を食べます。この様子を見た人がモリアオガエルの卵のことをヘビの唾と勘違いしたのかもしれません。

by 地底怪獣バラゴン
浦和駅のボールニシキヘビ
20日に警察から浦和駅のホームに置き去りにされていたボールニシキヘビがやってきました。その前日、東京の公園でボールニシキヘビを散歩させていて、逃げられてしまった持ち主が確認して、違う個体だということで、こちらに預かりました。
一応拾得物なので、半年と14日間持ち主が現れるまで、預かりになります。

なぜかその日は、クサガメとミシシッピーアカミミガメも警察から来ました。クサガメまで持ち込まれたらちょっと困ります。

やってきたボールニシキは、生まれてあまり日が経っていないと思いますが、非常におとなしく、でもピンクマウスを顔の前に持って行くと、まだ咬みつくのはすこし下手でしたが、がんばって巻いていました。
やはりペットのヘビだという感じでした。

こんな小さなヘビが、外で逃げたらまず見つけるのは不可能でしょう。ヘビは首輪をすることができませんので、散歩には連れて行くのは止めましょう。散歩は家の中だけにしてください。

昨日もどこかの川で、ワニが捕まっていましたが、たぶんメガネカイマンだと思いますが、これも散歩に連れって行って逃げられたのでしょうか。野良犬や野良猫、これからは野良ヘビや野良ワニ、野良サソリと、あまりめずらしくはなくなるかもしれません。

By A.S.
頼むよぉ・・・
先日、好評につき行った毒吹き体験会。
このイベント時に使うコブラは、モザンビークドクフキコブラかヌビアドクフキコブラのどちらかと、リンカルスドクフキコブラ、シンリンコブラの合計3種を使います。先日はモザンビークドクフキコブラを使いました。
モザンビークやシンリンコブラについては、ほとんどイベントに支障は無いほどの動きをしてくれるのですが、、、
この間使ったリンカルスは、これがまたくせ者なのですよ。
テーブルの上に出すと、2回くらいは毒を吹いてくれるのですが、それが駄目だと・・・すぐに死んだふりをしてしまいます。
結構大きな個体なので、もっと堂々としてくれていれば良いのですが、この個体が一番死んだふりをしてしまう個体でして、、、毒吹き体験会始まって以来初の「代わりの個体」を用意する羽目に。
もしこの個体が展示に回っていたら、すぐに死んだふりをしてしまい期待はずれの展示になってしまうのかもしれませんし、逆に鍛えられてもっと期待通りの動きをしてくれるようになるかもしれませんが、、、
体の模様がいまいち見栄えしない黒一色なので、展示しておりません。
こういう、くせ者、大好きです。

by のら
持ち主現れる
今回の一連のヘビ騒動の発端となった、上尾のニシキヘビ、今日持ち主がヘビの確認に来られました。
ニシキヘビ自体は非常におとなしく、よく慣れていて、いったいどんな人が逃がしたのか、あれこれ想像していました。実際にお会いして見ると、年配の紳士で、かなり意外な思いがしました。ヘビが逃げた事情も、話を聞いてみると無理からぬ所もあり、今度飼育設備の改装をして、県にも届け出を行い、改めて飼育を続けたいと言うことで、受け入れ態勢が整い次第ニシキヘビをお返しすると言うことになりました。

実は私のイメージにあったのは、昨年S市で出会った人です。ボアコンストリクターを飼っていて、ヘビに逃げられる常習犯のような人で、その飼育室にもおじゃましたのですが、ひどいのひと言です。まあ、長くなりそうなので、詳しい話はまた別の機会にすることにしますが、今日来られた方には、今回の件を反省して、二度と逃げられない設備とシステムの構築を期待します。

by ちみ
孵化・産仔
 前回、マムシが産仔することをお知らせしました。本州・九州・四国には、8種のヘビが棲んでいますが、その中で、仔を産むのはマムシだけです。他の7種は、全て卵を産みます。ヘビの繁殖の時期を質問されることがあるのですが、ヘビの繁殖に関する大きなイベントは3つあります。それは、交尾・産卵・孵化です。マムシでは、産卵・孵化がなく、産仔となります。3つのイベント間には、少なくとも1ヶ月以上の間があります。秋に交尾をするヤマカガシでは、交尾と産卵の間は、8ヶ月も開くことになります。

by 地底海獣バラゴン 
今年はペット事件大はやり
最近、ビルマニシキヘビ(アルビノ)やボールニシキヘビ、さらにはサソリ、ピラニアなど、ペットや危険動物などの話題がテレビでよく見られます。でも、表に出てくるのはほんの一部です。

少し前にも書きましたが、今年はペットの毒蛇による咬傷が2件(ウサンバラブッシュバイパー、ヒメガラガラヘビ)ありますし、話題のビルマニシキヘビだけでなく、先週はサソリ、イグアナ、アルビノコーンスネークが、いずれも警察からやってきました。その他、少し前にはアミメニシキヘビやビルマニシキヘビ、キングスネークの引き取りもありました。

毎年ヘビやイグアナ、カメなどの引き取りは何件もありますが、最近は少し多いようです。以前かなり話題になったところでは、アフリカニシヘビの事件があります。5,6年前だったと思いますが、アフリカニシヘビ3.3mを散歩に連れて行き、逃げられてしまい、大捕物がありました。そのヘビは今は当センターで、ダーナちゃんと名付けられ展示されています(今はその時より少し大きくなっていますが、3mを越えるニシキヘビを散歩に連れて行けるものかどうか、一度見に来て下さい)。その時一緒に飼育されていたビルマニシキヘビアミメニシキヘビなど5匹も引き取りました。

イグアナなどは外で見つかったものや飼育者からの引き取りが、毎年のようにあります。用水路で見つかったカミツキガメや幼稚園の園庭に出てきたミシシッピーアカミミガメもいますし、ペットのメガネカイマンまで引き取っています。外で捕獲されたアゴヒゲトカゲも来ました。毒蛇ではビルマアオハブや事故のあったヒメガラガラヘビ、タイアマガサヘビなども引き取っています。

ボールニシキヘビといえば、当研究所の駐車場に捨てられていたこともありました。今回テレビで話題になっているようなおとなしい子ヘビではなく、しかもボールニシキヘビにはめずらしく、攻撃的な個体でした。慣れないので捨てられたのかもしれません。

こうやってざっと思い出したものだけでも、ヘビだけでなく、カメやイグアナ、トカゲ、ワニ、そしてサソリまでも、数多く引き取っているわけですが、こちらにやってくるのはせいぜい関東近辺のものだけです。全国的には、どれだけのヘビやイグアナ、カメなどが逃げられたり、捨てられたりしているか想像できません。

ヘビなどが捨てられていると、すぐ話題になりますが、イヌやネコなどはものすごい数で捨てられているわけですし、そしてそれらの多くは殺傷処分されているわけです。最近ではアライグマの被害も多く、かなり捕獲されて、これも殺傷処分されています。

でも、よく考えれば、これらは動物が悪いからではなく、すべて人が原因です。動物は毒を持っていようと凶暴だろうと、みんな生きるために純粋なだけです。
人の都合で飼育されて、捨てられて、殺されて・・・・。なんと人間の身勝手なことか。実のところ実験で動物を使ってきた私としては、かなり複雑な思いはありますが。
ペットに関しては、人に迷惑をかけないように、そして、その動物を最後まできちんと飼ってやってください、とお願いしたい。

By 大学(生物学専攻)の時には、個人的にヘビ、カエル、コイ、ザリガニ、ヤゴ、スズメ、ハゼ、タコ、ユスリカの幼虫(ボウフラ)、クモ(卒論で使用)、ネコなどを飼育したA.S.でした。ちなみに、現在は小学生の、なぜかヘビ好きの娘がカナヘビを飼育しているだけです(ヘビを飼いたいといっていますが、許可していません)。
明日、明後日は変則イベント日程です。
いつもの日曜、祝祭日であれば、夏期の場合
採毒実演;10:30/11:30/14:30/15:30
ヘビのお食事タイム;13:30
という内容ですが、
明日、明後日は連休ということもあり、
以下のような変則内容でイベントを行います。
採毒実演;10:30/13:30/15:30
ヘビのお食事タイム;11:30
毒吹き体験会;14:30

と言うことで、コブラ祭り期間中に人気のあったイベント
「毒吹き体験会」が復活です!!
明日、明後日ご来園される方は、いつもとは違うイベント時間設定にご注意下さい。

by のら
マムシの出産
 前回、マムシが仔を口から産むことはない事をご紹介しました。それに関して、以下のような言い伝えがあります。マムシは口から仔を産む。仔を産む時には、何かに噛みついていないと、うまく産むことができない。噛みつくものとしては、人の足がサイズ的に丁度良い。したがって、マムシの出産時期には、親マムシは人の足によく噛みつくので、気を付けなくてはいけない。口から仔を産むことはないので、この説明は間違っていますが、マムシに咬まれる人は、夏場に多くなります。マムシは夏の終わりから秋にかけて仔を産むので、そのような説が流布されたのかもしれません。

by 地底怪獣バラゴン
今日もまた
今日もまた、さいたま市でボールニシキヘビが見つかったという情報が入りました。
ただ、これらの件で、私の見解は昨日ののらの裏話とはだいぶ違います。のらの書き方には、条例に載っているヘビの飼育は良くないことである、というニュアンスが強すぎます。それはちょっと違うだろう、と思うのです。
高田馬場の事件では、この人が届け出たことに感心しました。ヘビに逃げられたのは、確かに緊張感に欠ける行為でしたが、責任感は感じられます。生まれて間もないボールニシキヘビでは、被害が出ることもないでしょうし、冬は越せませんから、黙っていてもそのままになったでしょう。今回のマスコミの騒ぎ方は、やはりヘビ=危険、という意識が強すぎる様に思いました。もしこれが外国産のカメだったら、ほとんど無視されたでしょう。しかし、より問題であるのは、後の方ではないでしょうか。カミツキガメはすでに特定外来生物に指定され、アカミミガメも検討が始まっています。この点、ニシキヘビにはこういう心配はありません。
条例に載っているヘビを、きちんと届け出をして飼育するのは良いことだと私は思いますし、極端な場合、すべての外国産の動物は届け出制にしてしまってもいいくらいに思っています。

by ちみ
最後まで責任を持って
ここ数日で2件のニシキヘビ騒動があり、今日もその2件目の問い合わせがマスコミ関係者から研究所に沢山来ています。
こんな事が立て続けに起きるなんて、決して良いと言えるような事ではないと思いますし、個人的にはとても残念に思っています。
ニシキヘビの飼育は、地域にによって条例で種類やニシキヘビ類そのものを規制しているところもあります。もちろんそういう条例にひっかかるような動物を飼育することはお薦めできませんし、飼育するのならば最後まできちんと責任を持ってしっかりとした設備の元で飼育してください、とこの場を借りて言いたいです。
ただ、今回のものは条例にひっかかるものではありませんでしたが、それでもやはり同じ事だと思います。

by のら
マムシ出没(2)
 家の中に入ってきたマムシをドアに挟んでしまったところ、仔ヘビを産んでしまったとの報告がありました。ニホンマムシは、今頃からが産仔の時期です。ドアに挟まれたショックで産気づいてしまったのかもしれません。マムシは産仔時期には、気が荒くなったり、よく物に噛みつくといったうわさがありますが、そのような事実を証明した研究はありません。また、口から仔を産むというのは、全く嘘です。

by 地底怪獣バラゴン
上尾のニシキヘビ
上尾で大きなニシキヘビが見つかり、当センターに移送されたのは、新聞などでも報道され、皆さんご存じだろうと思います。
ただ、新聞によって、インドニシキヘビとしたのとビルマニシキヘビとしたのとありました。記者の話では、インドニシキヘビというのは警察の公式発表によったということで、ビルマニシキヘビというのは当研究所に照会した結果です。
インドニシキヘビでも間違いとは言い切れませんが、CITESではこれら2亜種は厳然と区別されており、分けて扱うのが普通でしょう。インドニシキヘビを使った記者の中には、取材を通してその違いを認識しながら、公式発表だからと言うので、そちらを使った人もいたようです。このあたりは、記者の考え方の違いが現れていて、大変面白いのですが、公式発表通りにしておけば、とりあえずは文句はあるまい、という考え方には、やや違和感を覚えます。

このヘビはペットとして飼育されていたのは明らかで、ニシキヘビを飼育する場合、届け出を行うということと、最後まできちっと飼うという2点を、改めて要請したいと思います。

by ちみ
恐っ!!
先程、第2(大蛇)温室の掃除をしてきました。
その時の、とれたての話題を。
今まで、アフリカニシキヘビのダーナちゃんは、ニワトリにしか反応しない、かなり偏食な個体でした。それがここ2ヶ月、リタイヤする実験用モルモットに反応するようになりまして。。。最近は、かなり食欲も出てきてます。
しかし、この個体が入っているケージの掃除の際は、全く大人しく、掃除のために入ろうとしても、全く反応することなく、まるで「勝手に掃除すればぁ~・・・」と言わんばかりに、こちらを無視する状態。
・・・が!!今日は違いました。ドアを開けた瞬間!!

アタック!!

デッキブラシに咬みついて、「あっ・・・餌じゃなかったのね・・・」と大人しく元の位置に戻っていきました。。。
あの時、食われていたら・・・と思うと、ゾッとしますね。。。

by のら(まだ動揺中)
アオダイショウ出没(9)
 長野県の農村での7月の出来事です。9時頃に、廃屋(苔むした瓦屋根がのっている)の屋根にアオダイショウが3匹いました。前日は雨だったのですが、当日は晴れていました。屋根の上で日光浴をしているようでした。11時頃に同じ場所を観察しましたが、アオダイショウは1匹もいませんでした。屋根の上で体温を高めた後に、どこかに出かけたのだと思います。体温が上昇するまでは、すばやい運動はできないので、3匹のアオダイショウは、廃屋やそのすぐそばで、夜を過ごしたのではないかと思います。

by 地底怪獣バラゴン
台風の後はマムシが
台風の後などで河川が増水すると、その後に河口などでは流されてきた木やゴミにまざって、マムシが見つかることがあります。昨年も確か東京や鳥取などで、河口でマムシが見つかったというニュースをやっていました。そのことでラジオのインタビューも受けました。

河川の草むらなどには住んでいますので、増水で流されることもあるのでしょう。特に今回のような台風では、かなりのマムシが流されているかもしれません。もちろんマムシは泳げますが、すごい濁流に長い距離を流されれば、やはりマムシも生きてはいられないかもしれません。

今の時期はマムシが子ヘビを産みます。お腹の大きいメスはあまり動きがすばやくないですし、出産直後のメスは体力が落ちていますので、多くのマムシが犠牲になっているかもしれません。

台風が過ぎて晴れると、マムシが日光浴に出てきますので、川や草むらの近くでは注意してください。また、病院から連絡が入るような気がします。

By A.S.
ツチノコについて-3
木乃倉 茂「ツチノコ」について、続きです。
ツチノコの解剖図なるものを見ていて、あることに気づきました。まず驚くのは、気管肺という言葉が出てくることで、いったいどこでこんな言葉を知ったのか。毒腺の所の副毒腺と共に、おじいさんではなく、著者がどこかで調べたものと思われます。
そこで、改めて解剖図を見て気づいたのが、これでは雄か雌かも分からないと言うことです。本当に解剖したのなら、精巣か卵巣、どちらかがあるはずです。問題のツチノコが雄か雌かというのは、誰でも真っ先に興味を持つ点でしょうが、全く言及がありません。
実は似たような図を見たことがあるのです。平凡社の「最新ヘビ学入門(アーンスト、ズック著、岩村訳)」です。この本には、ヌママムシの解剖図があるのですが、やはり生殖腺は別の所で詳しく触れていて、図では省略され、全体がかなりおおざっぱに描かれています。臓器の名前の付け方もそっくりで、私には、この解剖図はおじいさんが作ったのではなく、著者がこの本を参考に描いたのではないかと思われました。毒牙の図も、この本の図に似ています。

by ちみ
アオダイショウ(8)
 種類の分からないヘビを採集したので、種類を知りたいとの旨の御諮問がありました。長さは40-50cmくらいで、アオダイショウの子供か、マムシのようでした。ヘビの太さからしてアオダイショウの子供の可能性が高いと考えられました。アオダイショウは大人と子供で、全く模様が異なるので、幼蛇を見慣れない人は、マムシと間違える事もあるようです。25年近く前の事ですが、マムシに咬まれたという人が救急車でやってきたことがあります。咬んだヘビも持参されたのですが、正体はアオダイショウでした。患者さんは針金で、咬まれた指を縛って来ました。マムシに咬まれなくても、長時間、針金で指を強く縛れば、指は腐ってしまいます。今では、毒蛇に咬まれても、縛ることは良くないという意見が多くなってきましたが、当時は強く縛るのがよいと思っていた人が多かったのかもしれません。

by 地底怪獣バラゴン
子マムシ産まれる
抗毒血清製造のためのマムシ毒を供給するために、ニホンマムシを40匹近く飼育しています。そのうち今年入荷した25匹ほどのうち大半がメスで、妊娠しています。そのうちの1匹が数日前に6匹の子マムシを産みました。ただ、気がついた時には2匹が死亡していました。

9月に5,6匹の子ヘビを産みますが、時には死産もあります。本来妊娠しているメスは、夏には日光浴をして、体温を上げて胎児の発育を促します。室内で飼育していると冷房はしていませんが、日光の差し込まない部屋では30℃までは温度が上がらないので、胎児の発育が悪くなります。ですから特に冷夏の時には死産が増えます。9月になって夜は比較的涼しくなりました。昼も室内の温度が高くならないと、出産にはよくないようです。

これから次々と産まれてくるわけですが、ちょっと早いのですが、暖房を入れて無事に産まれるようにしようかと思います。きちんと出産できないと親ヘビにも負担がかかり、時には出産途中で死亡することもあります。

今年入荷したハブが2匹卵を持っていましたが、2匹とも卵を出し切れずに腹の中に卵が残ったままになりました。そのままでは親ヘビに悪影響をおよぼしますので、1週間ほど経っても残りの卵を産まなかったので、無理矢理卵を絞り出しました。

何年も前にシロヘビが1個卵が残った状態になり、長く放置しておいたために餌も食べなくなり、卵をしぼりだそうとしても卵管に癒着していて、しかたなく切開して取り出しました。でも体力がなかったので、結局死んでしまいました。

野外のヘビは、餌を消化するためにも体温をあげるために日光浴をしますが、ペットのヘビを無理に日光浴をさせると、体温が上がりすぎて死ぬこともありますので、気をつけて下さい。
一般の方から、日光浴をさせたら死にそうになっているがどうすればよいのか、という質問もありましたので。

ちなみにヤマカガシは7月に、シマヘビは8月にすでにふ化しています。

By A.S.
破壊王
最近、ノドジロオオトカゲにタイトルのようなあだ名を付けています。
せっかく綺麗に敷き詰めた人工芝をずらして、その下に潜り込んだり、
展示している部屋の温度が、やや上がりにくい為に投光器でスポットを当てていますが、その投光器の接触防止金属ネットを取ってしまったり、はたまた、コードの根元から引きちぎったり。。。
こんな事が続いてますので、このあだ名が付けられても仕方がないと言えば仕方がないのですけど。。。
それで、本日採毒当番も終わり、その投光器の修理に取りかかったのですが、私が就職してから、この作業は実はもう4回目。。。その全ての原因がノドジロオオトカゲ。
対策を練ってはいるものの、全て打ち砕かれ、コードの引きちぎりがあまりにも続いているので、いい加減、コ-ドの接続作業が困難になりつつあるくらい短くなってます。今度、またちぎられたら、新しい投光器買っても良いですか~?

by のら
ヘビ化石
今度、群馬県立自然史博物館の長谷川善和館長と、ヘビ類化石の共同研究を行うことになり、昨日博物館へおじゃましてきました。
1つは、外国産の化石で、脊椎骨1個だけなのですが、まことに面白い形態を持っています。ちょっと似た化石が思いつかず、これからじっくりと調べたいと思っています。
他には、沖縄産の化石で、これはたくさんあります。まず、比較用の骨格標本を用意して、こちらは早急に進めたいと思います。化石の同定というのは、ヘビ類の場合、脊椎骨の形態の観察と計測が大きな比重を占めます。たまにはこういう仕事も新鮮でいいです。

by ちみ
足立区生物園へ
東武伊勢崎線の竹ノ塚駅から少し歩いたところに「足立区生物園」という所があります。そこへ行ってきました。
ヘビ類の展示は2種4匹を行っていましたが、今回注目したのは、ヘビの展示ではなく、やはり展示技術です。施設自体はスネークセンターほど大きなものではありませんが、様々な生物が綺麗に展示されていて、「こんな事がスネークセンターでも出来たらなぁ・・・」と、また刺激を受けてきました。
また、そこにはタッチングプールがあって、生物に触れる時間中、スタッフが常駐になっていたり。あぁ・・・ヘビでこんな企画出来ないかな・・・?でも、出来るとしたら子ヘビとか大人しいヘビとかじゃないと無理だよな・・・それ以前に、うじゃうじゃヘビがいる中で、「タッチングコーナー」は、お客さん引いちゃうかも・・・。
と、真剣に考えてみたりもしました。
滞在時間は短かったのですが、とっても充実した見学となりました。

by のら
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