蛇研裏話
(一財)日本蛇族学術研究所のスタッフが書きまくる、表からは見えない面白話を更新中!!
ジムグリ
 幼蛇と成蛇の模様が違うことによって、いろいろな混乱が起きます。神奈川県では、シマヘビの幼蛇をジムグリと呼んでいるのを聞いたことがあります。群馬県では、ヒバカリをジムグリと呼ぶことが多いようです。前者はシマヘビ幼蛇の斑紋を知らないために起こっていると考えられますが、後者は「ヒバカリ」そのものの存在を知らないために起こっているようです。兵庫県で行われた調査では、「ヒバカリ」の名の認識度は非常に低いものでした。

by 地底怪獣バラゴン
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研修
先日、子どもを連れて埼玉こども動物園に行ってきました。動物の種類は多いというわけではありませんが、のんびりするにはけっこうよいところです。子どもをポニーに乗せたり、ふれあいコーナーではモルモットやウサギだけでなく、ミニブタやヤギなどにも触れることができます。

この動物園で、今蛇研に来ている研修生と同じユニフォームを着た女の子を3人見かけました。ここにも研修に来ているようでした。ヘビは1週間やヘビによっては1ヶ月に1回ほどしか餌を与えませんので、餌やりだけでなく、糞の掃除もあまり大変ではありませんが、ほ乳類は餌も毎日与えなければいけませんし、その分糞の掃除も大変です。みんな毎日糞掃除をさせられているのかな! みんな頑張ってください。

蛇研に来ている研修生は積極的に掃除をしてくれるので、こちらとしても助かっています。こき使っているわけではありませんが。
研修では、ヘビの頭骨骨格の作製もすることがあります。彼はなかなか器用で、ハブが終わりアオダイショウの頭骨骨格を作っています。
1ヶ月の研修も残り1週間ほどになりましたが、いろいろなことを学んで、納得できる研修にしてもらえればと思います。

By A.S.
イベント強化!!
来月から、日曜・祝祭日のイベントの強化(?)を行います。
なんと!!あのイベントが、毎週日曜日と祝祭日に行われるのです!!
乞うご期待!!・・・とすると、勿体ぶった感じなので、明かしてしまいますが、白蛇観音祭やコブラ祭りで好評だったイベント、「毒吹き体験会」の復活となります!!
時間に関しては、後にイベント情報でアップしますので、お楽しみに!!

by のら
最近の風潮
今日、タイから輸入した陶器に入っていたというヘビの鑑定依頼がありました。しかし、ヘビはシロマダラでした。タイのヘビでシロマダラに一番似ているのは、Lycodon fasciatusでしょうが、黒い帯の前後の長さや間隔が、この2種でははっきり違いますので、間違うことはありません。
シロマダラは、これまでも外国産のヘビと間違えられることがありましたが(サンゴヘビと言われたことも)、最近は外国原産のペットが逃げ出す事件が相次いでおり、ちょっと見慣れないヘビはすぐに外国産と思われてしまうようです。

by ちみ
幼蛇
 前回、シマヘビ・アオダイショウ・ジムグリ等は、幼蛇と成蛇で、斑紋等が異なる事をお知らせしました。ただし、すべての個体が成長に伴って斑紋等が変化するわけではありません。アオダイショウの中には、生まれた時から成蛇と同様の薄い縦縞を持っているものもいます。また、シマヘビでは、全身が黒い個体がいますが、これも生まれた時から同じ色のまま成長していきます。ヒバカリやタカチホヘビは成長すると色が薄くなる傾向があります。

by 地底怪獣バラゴン
誰に向かって・・・?
先日、ちょっと不思議な出来事がありました。
第1(毒蛇)温室に展示しているモザンビークドクフキコブラですが、このヘビは、輪郭と両目があって動くもの(要は顔と言うことですが)に向かって毒を吹きかけてきます。
その性質上、温室カギ閉めの時も、ガラスにはお客さんの顔に向かって吹いたと思われる毒が付いていることがしばしばあるわけです。
このガラスの付いた毒を、カギ閉めの時に洗うのですが、事件は、そんな日の翌朝に起きたのです。
前日の状況から書くと、顔には防護マスクをし、ホースを伸ばしてブラシでこすりながらガラス全面を水洗い、その後にゴムのワイパーで水をきちんと落とした状態で、掃除終了。もちろん、念入りにチェックしてピカピカです。帰るときも、モザンビークドクフキコブラの前は通らず、カギを閉めたのですが・・・
翌朝に見ると、なぜかガラスには明らかに毒が飛ばされた跡が。
一体、誰に向かって毒を吹いたのでしょう・・・?

by のら
ジムグリ
 関西方面から問い合わせがありました。見たことのないヘビが捕獲されたので、種類を教えて欲しいとのことでした。写真を見せていただいたところ、ジムグリの幼蛇でした。シマヘビ・アオダイショウ・ジムグリは生まれた時と、成長した時で、斑紋等が異なります。この事によって、アオダイショウの幼蛇はマムシと間違われたりすることもあります。ジムグリは成長すると斑紋が無くなります。関西のジムグリ幼蛇は、関東のものに比べると、斑紋が大きいのが特徴です。

by 地底怪獣バラゴン
ツチノコについて(最終回)
木乃倉茂著「ツチノコ」について。
この本に書いてあることで、一番納得がいかないのは、ツチノコは地中生であるとしているところです。
トカゲでも、ヘビでも、地中生のものはいずれも円筒形の体型をしています。水中を泳ぎ回るのならともかく、抵抗の大きな地中を移動するためには、わずかな隙間を広げ前進していくために、抵抗の小さな円筒形の体が適しているのです。これなら、頭が通れば後ろの体もスムーズに通過できますから、頭を前進させることに力を注げばいいわけですが、ツチノコはどうでしょう。頭よりもはるかに太い胴体を、どうやって通すのでしょう。カメのように足があれば、これを使って穴を掘ることはできます。この本では、ツチノコがどうやって地中を進むのか、全く記述はありません。この本自体、ほとんど机上の空論と言っていいでしょう。

by ちみ
文化賞作品展示
今朝から、スネークセンター内資料館で第4回ヘビの文化賞受賞作品の展示を行ってます。
展示されているのは、
一般
絵画・イラスト部門8点、CG部門1点、漫画部門4点
中学生以下
絵画・イラスト部門4点
合計17点になります。
どれも力作の作品が展示されていますので、是非皆様、見に来てくださいね。

by のら
ヘビの給餌
ヘビに餌を与えるときは、餌と間違えて手に噛みついてくることがあるので、注意が必要です。もともとあまり目がよくないので、餌の匂いがしていると、顔の前で動くものがあると、それを餌と間違えて噛みついて、噛みついた後も餌でないと気づかず巻き付いてしまうことがあります。

現在、動物専門学校の学生が研修に来ていますが、彼もボールニシキヘビに手を巻かれた経験があるとのことですが、研究所の職員もかなり前にビルマニシキヘビに餌と間違われて手を巻かれ、血だらけにしていました。ある程度の長さのはさみで挟んで与えればそれほど危険はありませんが、ニシキヘビではのびてくる距離も長いので、気をつける必要があります。

なれているヘビでは、餌の匂いがすると餌をもらえると思って、動きが活発になり、時には興奮することもあります。13年前に研究所で生まれたタイワンコブラも、ケージに解凍したマウスを入れようとすると、暴れ回って時にはケージをわずかに開けた瞬間に顔を出してくることもあるので、気を遣います。

By A.S.
ハブ対策(2)
 ハブ対策は、一般の人にも分かる対策(罠をかけたり、フェンスを設置する等)以外にもあります。奄美大島と徳之島では、保健所でハブが集められています。毎年、それらのハブの数や大きさが測定されます。その測定値から、ハブの個体数やハブの年齢構成を推定したりします。ハブの個体数や年齢構成は、ハブの個体数をコントロールしたり、咬症を減少させるための基礎的資料となります。

by 地底怪獣バラゴン
ニューギニアタイパンほか
ちょっと遅くなりましたが、新着種展示のお知らせです。
第1(毒蛇)温室に、
10月12日からニューギニアタイパンが、
10月15日からムーアクサリヘビ、フィールドツノクサリヘビ、ウスイロネッタイガラガラヘビがそれぞれ展示開始しました。
ニューギニアタイパンは、以前の個体よりもかなり小さくて、可愛いですが、それでも危険な毒蛇。これで、世界三大毒蛇が揃い踏みになったわけです。
ムーアクサリヘビは、かなり大きなクサリヘビですが、性格はおっとりしてます。
フィールドツノクサリヘビは、目の上の角状の突起が格好良い感じです。
ウスイロネッタイガラガラヘビは、これまた、結構気も荒く、大きな体なのでかなりの迫力。
是非皆様、見に来て下さいね。

by のら
ハブ対策
 沖縄県や鹿児島県では、ハブ対策を積極的に行っています。良い治療法を開発することはもちろん、咬まれる人そののものを減らすことも重要です。それには、ハブの個体数を減らしたり、人とハブの接触機会を減らすことが必要です。ハブの生息地と人の活動場所を隔離する事ができれば、理想的です。そのために、ハブの侵入できないようなフェンスを考えたり、効率的に捕獲できる罠を考案中です。

by 地底怪獣バラゴン
古書
学名に関連して、古い本を見る必要が起きることがあり、また、図のすばらしい物などもあって、ヘビや爬虫類関連の古書も積極的に集めています。主な物は、私個人の蔵書と研究所の図書でそろっているのですが、欲しいけれどまだ入手できていない本が若干あります。
先日、オランダの古書店からメールで届いたカタログに、そんな本が1つ。
Jan, G. and F. Sordelli Iconographie generale des ophidiens (tome 1-III) Reprint of the original Paris 1860-1866 edition, Wheldon & Wesley 1961.
という3巻本です。すぐに注文したのですが、すでに売れていました。
残念ですが、これまでにもずいぶん経験してきたことです。

by ちみ
白蛇観音祭と言えば・・・
明後日は、白蛇観音祭です。
白蛇観音祭と言えば・・・そうです!!コブラショー!!
自分で書くのも何ですが、意外と評判の高い(?)イベントなのです。
しかし!!あのイベントは、コブラ祭りの時のコブラショーと違って、特別バージョンで行います。
あとは、もう一つ好評なイベントを盛り込みました。
「毒吹き体験会」!!
またまた行いますよ~
「あぁ・・・コブラ祭りの時に、見られなかったんだよな・・・」とお悩みの方!!16日は10時半には採毒室へ集合っす!!

by のら
罠(2)
 廃材等を使って、ヘビ捕り罠をかけることもできます。例えば、ベニヤ板やトタン板の下はヘビの良い隠れ場になります。それらをヘビの多い場所に置いてやると、下にヘビが入っていることがあります。もちろん、一度ヘビが入っても、その気になれば、出て行ってしまいますが、出て行く前に、捕獲できれば、良いわけです。何もしないよりも、この程度の罠でも設置してみる価値はあります。もっと大規模なものでは、廃屋1棟を罠的に使用する作戦もあります。

by 地底怪獣バラゴン
今日の電話での問い合わせから
先程、電話でヘビの種類同定の問い合わせが県内からありました。
「30~40cmほどの長さで、薄いピンク色っぽい地に、筆で書いたような横縞が、まだら模様みたいになってるヘビで・・・見たことのないヘビでして。。。日本のヘビですか?」
この説明で、ピンときました。「きっと、シロマダラですね・・・」
このヘビ、意外にも「日本のヘビですか?」という問い合わせが多いように思います。たまに警察の方も「外国のヘビが落ちてまして・・・」と持ってこられるケースもあります。
夜行性のためか、あまり目に付く機会も多いわけではありませんが、意外に捕られるケースが多い種類のように思いますし、結構個人的に好きなヘビなので、捕獲したら雄叫びをあげてしまう種類です(笑)
最近、寒くなってきたので、もうシロマダラの出てくる時期は終わりかな・・・?なんて考えていたときに、この問い合わせ、嬉しかったです。
シロマダラ

by のら
 前回、ゴキブリホイホイが屋内の子ヘビを捕らえるのに、良いとのことをお知らせしました。屋外での罠は、奄美大島や沖縄県でハブ用のものが使われています。目的はハブ捕獲ですが、ハブ以外のヘビも捕獲されるようです。それらは材質は、金属や厚い耐水性のボール紙で、中にネズミを入れるものもあります。ただし、生きたネズミを入れると、ネズミの世話をしなくてはならないので、少し手間がかかります。ネズミを入れずに、ヘビの通りそうな場所に置いておく方法もあります。

by 地底怪獣バラゴン
モスクワ動物園
モスクワ動物園とは、もう20年以上のつきあいになります。
1983年にヘビ類の交換を行ったのを皮切りに、1987年には当時ソ連の爬虫類を集めた、「ソ連の爬虫類展」を行い、スピッツィン園長、クドリャフツェフ爬虫類飼育課長が来所しました。この時には、私が上野動物園、多摩動物公園など他の施設を案内し、当時の親交は現在も続いております。その後、沖縄・奄美群島や沿海州での共同調査を行ったり、ヘビ類の交換等を続けてきていて、今年も交換を行うことになりました。そのヘビが10月11日に入る予定ですが、内訳は、
ニューギニアタイパン Oxyuranus scutellatus canni
ウアマントラガラガラヘビ Crotalus scutulatus salvini
セイホクネッタイガラガラヘビ Crotalus simus culminatus
モーリタニアクサリヘビ  Macrovipera mauritanica
これでもお分かりのように、モスクワ動物園では、毒蛇の飼育が非常に充実しています。

by ちみ
様々なアタック
餌を与えるときに、それぞれのヘビたちがとる捕食の際のアタックですが、それぞれの種類や同じ種類でも個体によって結構個性があるように思います。
例えば、第1(毒蛇)温室で飼育中のヤマカガシ、この個体は、餌を目の前に持っていく必要もなく、自ら餌に向かってきてパク。積極的なハンタータイプです。
それと対照的なのは、マライマムシ。まず待ち伏せします。目の前に餌を持っていって、初めて毒注入のアタック。
コブラでもタイコブラやタイワンコブラといった今年の「コブラ祭り」以前から飼っている個体は、積極的にアタックしてきたりします。しかし、モザンビークドクフキコブラやシンリンコブラは、目の前まで持っていかないと食べないタイプ。その間を取って、給餌ごとに違う態度を見せるのがヌビアドクフキコブラ。エジプトコブラは、後でこっそり食べているタイプ(笑)
また、同じアオダイショウでも、積極的に寄ってきて捕食する個体は、野外で採集してきた個体に多いのですが、幼蛇の頃から飼育している個体の中には「持ってきてくれないと、食べんからね!!」と、意地をはる個体も・・・
給餌の際も、個体や種ごとに結構気を遣います。。。

by のら
ゴキブリホイホイ
 ゴキブリホイホイに、小さなヘビがかかったとの連絡がありました。ヘビの種類は不明ですが、長さは20cm程とのことです。日本に分布するヘビの誕生時の全長は約40cmが最大です。このクラスだと、ゴキブリホイホイに簡単に捕獲されます。ゴキブリホイホイを、ヘビ捕りの罠として使う場合は、水を飲みに来たヘビを捕らえるのが効果的です。室内に一カ所だけ水を置いておき、その周りにゴキブリホイホイを配置します。大きなヘビは捕獲できませんが、ゴキブリホイホイのネズミ版を使用すれば、捕れる可能性もあります。

by 地底怪獣バラゴン
モールバイパー
今日、エジプトから、ヘビが入りました。
すべてクサリヘビ類で、フィールドツノクサリヘビ(Pseudocerastes fieldii)、ネゲブエキスクサリ(Echis coloratus)、ツノナシクサリヘビ(Cerastes vipera)の3種です。いずれも興味深いクサリヘビなのですが、実は今回の注文の目玉は、モールバイパーでした。口を開けずにかみつくことのできる、不思議な毒蛇です。モールバイパーが手に入るというので注文したのに、がっかりです。どうやらこの課題は来年に持ち越しと言うことになりました。

by ちみ
封切りになりました
昨日から全国東宝系で公開されてます映画「蝉しぐれ」、ご覧になった方はいます?
この映画ですが、実はこの私、昨年このロケのために東北道を北上し山形へ行きました・・・と言いますのも、私が出ているのではなく、蛇研で飼育していたヤマカガシをロケ地に持って行ったのです。そこでヤマカガシが出てくるシーンの撮影協力をしたのです。
どのように映っているのか、それが気になるところですが・・・まだ見に行けてません。
先に見た方いらっしゃいましたら、ヤマカガシがカットされずに映っていたか教えて下さい(笑)
と、明日の東北道を使う出張前に思いだしました。
ここで川柳を一句
「引き取りで 明日も成田へ のらが行く」
お後が宜しくないかもしれません(笑)

by のら
雑種
 かなり以前に、お電話での問い合わせがありました。「最近は、マムシとヤマカガシの雑種ができて、大変強い毒を持っているそうですが?」というご質問でした。そのような事実はありません。イヌは異なった品種間で、簡単に交配が起こりますが、これは「イヌ」という同種の動物の中の出来事です。マムシとヤマカガシは、異種の動物であり、「種」の上の「科」のレベルでも異なった動物です。このように離れた動物同士で、交配が起こることは、めったにありません(SF映画などでは、コブラとガラガラヘビの雑種が登場しますが、これも異なる「科」間です)。

by 地底海獣バラゴン
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