蛇研裏話
(一財)日本蛇族学術研究所のスタッフが書きまくる、表からは見えない面白話を更新中!!
今年は
皆様にとって、どんな1年でしたか?
自分なりに2006年の印象に残る出来事上位5位を挙げるなら、、、

5位:大蛇祭り「大蛇の公開測定」開催
   結構盛り上がったイベントです。来年も!?

4位:白蛇観音修復終了
   綺麗に修復され、無事に開眼供養も終わりました。

3位:ニホンマムシ子ヘビが順調に成長
   自分の事なのですが、今までとは違い、現在も順調に飼育中!!

2位:ブラックマンバ死亡
   読者の皆様や来園者も、このニュースに残念がっていました。

1位:飼育技術学会爬虫類分会開催
   実は、学会に出席した事がなかったので、今回が初めての学会。
   しかも、次回から幹事として参加です。
   さらに次回からは「飼育技術学会爬虫両生類分会」という名称に。

と、こんな感じでしょうか。残り僅かとなった2006年ですが、楽しくお過ごし下さい。また、来年もよろしくお願い致します。

by のら(明日以降も、出勤はしてますが・・・)
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グリーンマンバ展示計画
現在グリーンマンバの子ヘビが6匹いて、1匹だけ子ヘビコーナーで展示しています。あまり大きくならないように週1でピンクマウスを1匹しか与えていませんが、それでも少しは成長していて、ふとさは1.5cmあるかないかですが、長さは60cmくらいになっていると思います。もちろんとても長さを測る気にはなれませんので、正確なところとはわかりません。

ブラックマンバほどではないにしろもちろん毒は強く、また非常に速いので飼育にはとても気をつかいます。ただ、あまり刺激しないように飼育しているので、割とおとなしくしています。いつもアルミケージの手前にいて、手前の網越しにのぞき込むとエサを欲しそうにこちらをじっと見ています。もちろんエサはよく食べ、ピンクマウスを鉗子ではさんで入れると直接くわえてくれます。

子ヘビコーナーで1匹展示しているだけではもったいないので、1匹だけ多くエサを与えて早めに大きくし、毒蛇温室で展示したいと思います。きれいなグリーンですが、精悍な顔をしていて、ブラックマンバ同様口の中は黒い色をしています。あと何ヶ月で温室に出せるかわかりませんが、出せるようになったらホームページでお知らせしますので、是非見に来てください。遠くて来られない人にはギャラリーで紹介しますので、ご期待ください。

By A.S.
大雨
 26日から27日早朝にかけて、大雨が降りました。27日の午前2時頃には雷も鳴りました。例年の12月ですと、冬型の気圧配置が続き、雨が降ることはあまりありません。今年はシベリアの高気圧があまり強くないようです。気温の高さと、降雨がヘビの行動にも影響するかもしれません。今のところ、放飼場のシマへビの出現状況は、例年よりも多いようです。しかし、シベリア高気圧の弱い年は、雪が降ることが多いので、来月以降は状況が急変するかもしれません。

by 地底怪獣バラゴン
本日は白蛇観音開眼式
白蛇観音の修復も終わり、本日めでたく白蛇観音の開眼式が11時から行われます。
私も、開眼式に出席・・・といきたかったところなのですが、採毒実演やヘビのお食事タイムなどの関係で、開眼式には行けません。
なかなかこういう機会はないので、是非出席したかったのですが・・・残念!!
その分、イベントを頑張りますよ!!

by のら(本日のイベント担当)
シマヘビ
 今年は先月から平年より暖かい日が多いです。例年ならば、12月に入ると野外放飼場のシマヘビは、ほとんど出現しなくなります。ところが、今年は暖冬のせいか、今月に入ってもシマヘビの出現している日がかなりありました。朝や夕方は出現していませんが、正午頃に晴天であれば出現している可能性があります。日光浴をしていても体温は、あまり高くならないようで、触ってみてもヒンヤリとしています。

by 地底怪獣バラゴン
ヒバカリの寄生虫
飼育していたヒバカリが死んでしまい、よく見ると水入れに寄生虫(回虫)がうようよいました。水入れに頭を突っ込んで死んでいたため消化管にいた回虫が出てきたようです。出てきたところに水があったため生き延びることができたわけです。

野生のヘビ、特にカエルや魚を食べているヘビには必ず寄生虫がいます。ヤマカガシやシマヘビには必ず皮下に糸状のマンソン弧虫(マンソン裂頭条虫の幼体)がいます。それが水中に出て成体となりカエルなどを介して循環します。大学の寄生虫学や熱帯病学の教室では、学生実習や研究のためにシマヘビやヤマカガシをよく材料として使います。

多少寄生虫がいても大丈夫なのですが、あまり増えすぎるとエサを食べてもやせていきます。駆虫剤を与えると消化管の中にいる寄生虫を吐くことがあります。
今回のように死んだヘビから出た回虫が生きていたのは始めてみました。小さなヒバカリでしたが、けっこうたくさん寄生虫が出ていたのには少し驚きました。写真を撮ってありますので、そのうちギャラリーでお見せします。ご期待?ください。

By A.S.
ヘビ以外の患者
最近カメやヤモリなどの患者が増えました。
クサガメ(甲らに膿がたまる)ロシアリクガメ(眼が開かない)ヒョウモントカゲモドキ(吐く、軟便)など。
ヘビでも治療をしているのがいるので、けっこう大変。
でも治療していたパフアダーがエサを食べたのはよかったです。

by 綿雲
最近のリンカルス
今朝は、カワセミを目の前で見かけて、ちょっと嬉しかったのらです。
さて、この蛇研裏話がブログ形式になる前、本当に「手作りページの日記」だった頃の一番はじめに、「営業部長」と呼ばれていた今は亡きタイワンコブラについて書きました。
その営業部長のポジションは今はどうなっているかというと、、、
特に決まっていません(;^^A
ただ、動きではニューギニアタイパンやハナナガコブラがよく動き回っているのが見られるのですが、アクション的にはイマイチ。
しかし!!、最近はリンカルスドクフキコブラがなかなか良い感じにフードを広げていてくれる事があります。
特に、日曜、祝日の「ヘビのお食事タイム」の頃には、広げていてくれる頻度が高いように思います。
死んだふりをしたり、毒を吹いたり、となかなか面白いコブラですが、このフードを広げてくれる姿も、結構魅力的です。

by のら
イエヘビ
 採毒室奥の子ヘビコーナーには、2匹のアフリカイエヘビ2匹が飼育されています。昨年の秋から計画的にエサを与えています。以前は短期間で子ヘビを親ヘビの大きさに成長させるというミッションに挑戦したことがあります。今回のミッションは、いつまでも子ヘビを成長させないというものです。ヘビの健康を維持しながら、このミッションを続行することに不安があったのですが、1年以上が経過し、うまく行く目処が立ってきました。

by 地底怪獣バラゴン
コンコンコン・・・
昨日、研修センターから採毒室へ向かう途中、左の上の方からキツツキがコンコンと、木を突いている音がしました。
しかし、この音は、妙に不自然で、木を突いている割りには、何か響きが違う。。。
いつも園内で見かけるキツツキはコゲラで、音も小さく、あまり迫力のない音なのですが、今回は違うぞ!?
まず、どこから音がしているのか静かに聞いてみると、、、
木ではなく、売店の壁の方から音がしています。
だから、奥行きのある音だったのか・・・と納得。
しかし、音の大きさが、ちょっとコゲラにしては大きい!?
まさか、またアカゲラが来てる・・・?
とよくよく見てみると・・・アオゲラでした。
鳥を覚えるのは苦手ですが、自分が見慣れていない鳥を見ると、何だか得した気分になります。

by のら
根付く
 先月に秩父から、今月に入ってから練馬から移植した紅葉が根付きました。移植当初はふらついているものもあったのですが、合計65本が、しっかりとしてきました。移植時に枝を落としてしまったので寂しい感じがしますが、春になれば徐々に芽が出てくると思います。紅葉の見頃は3年ほど先になりそうですが、1年ほどで、そこそこの色づきは見られると思います。

by 地底怪獣バラゴン
アジを食べるヤマカガシ
現在、温室で展示している大きなヤマカガシとは別に採毒室で特大のヤマカガシを2匹飼育しています。1匹はちょうど1年前に埼玉で捕獲された155cmもある最大級のヤマカガシで、もう1匹は今年9月にセンター内で捕獲された140cmくらいの個体です。

埼玉のヤマカガシは半年ほどエサを与えようとしても、興奮して全く食べてくれませんでした。半年ほどしてよほど腹が空いたか、冷凍のアフリカツメガエルを解凍したものを食べるようになりました。しかし、数ヶ月でカエルの冷凍もなくなり、その後はワカサギ、アジを冷凍しておいたものを解凍して与えて飼育してきました。今年捕獲したヤマカガシも、今まではアジを顔に近づけても興奮するだけで全く食べようとはしませんでしたが、今日はピンセットで挟んで顔に近づけるとすんなりとくわえて食べてくれました。そしてもう1匹与えたアジも少しがっつくように食べてくれました。

ヘビは、捕獲されたりして環境が変わると、拒食することがしばしばあります。また、ワカサギならともかくかなり匂いの違うアジを食べてくれるようになったのはおもしろいことです。実のところアジにしたのは、ワカサギより安いからです。ただ、栄養的に問題がないかどうかわかりませんが、カエルを食べている時とは違い、糞をしたときに非常に生臭いのが気になります。

By A.S.
からっ風
寒い日が続きますね。
園内の放飼場ではヘビの姿もすっかり見えなくなりました。
冬の間スネークセンターがある太田市では、連日のように上州名物“からっ風”が吹き荒れます。子供の頃から慣れ親しんでいるとはいえ、体感温度も下がるため、末端冷え性の人間にとってはつらい季節です。温室内で仕事をすることも多いため、そんなときはほっとしますけど。
何かよい冷え性対策はないもんでしょうか?

温室内のヘビたちは冬でもご覧になれますよ~。

by 綿雲
塗装完了
 先週から始まった白蛇観音の塗装がほぼ終了しました。剥がれて池に落ちてしまった台座の石版も、修理が行われました。私は約25年前から観音様を見ていますが、少しずつ塗装が剥がれてきたのを、普段見慣れているので、あまり気になりませんでした。ところが塗装が完成してみると、見違えるようになりました。これが真の「白蛇観音」のお姿なのかと感心しています。来週には、入場者の方も、すぐ近くでご覧になることができるはずです。

by 地底怪獣バラゴン
掃除嫌い
第2(大蛇)温室にいる大きなビルマニシキヘビ(通称:性悪ビルマ)のケージメンテナンスをする時はいつもドキドキです。
餌の時はもちろん、普段ドアを開けた時でもアタックをかけてくる事があるからです。
しかし、ある時だけはむしろ逃げ回ります。
それは、掃除の時。
ホースで水を撒きながらデッキブラシでゴシゴシする時は、
とにかく避難モードに入り、逃げ回ります。
デッキブラシをケージに入れた段階で「あ・・・掃除するのね・・・」でそそくさと逃げます。
こういう時には、この子は可愛く見えてしまいます。
対照的に、第1(毒蛇)温室にいるタイワンコブラ。
この子は、掃除だろうが何だろうがとにかくドアを開けた瞬間にこちらへ向かってきます。
単純に、この子はお馬鹿なのかもしれませんが・・・(;^^A

by のら
肺炎
ヘビがかかる厄介な病気のひとつに肺炎があります。肺炎を疑えるような症状が認められればいいのですが、はっきりとした症状が出ない場合もあります。治療が遅れるとなかなか治りにくくなってしまいます。いかに軽い段階で治療を開始するのが大事です。そういえば、先日自分の車を買い換えました。前の車がぼろぼろになってしまったからです。エンジンオイルを換えにディーラーに行ったところ判明しました。あまり手入れをしてやらなかったせいです。車も動物も同じだとつくづく思いました。調子が悪くなくても定期検査が大切だと。

by 綿雲
もみじ
今年はたくさんのモミジを植えましたが、紅葉を楽しめるのは2年後くらいからになりそうです。ただし、現在楽しめるのが1本だけあります。レストランの前に生えているメグスリノキです。名前が変わっていますし、葉の形がモミジの形をしていないのですが、れっきとしたカエデの仲間で、実に美しく紅葉します。今が見頃でしょうか。写真を添えておきます。

スネークセンターの裏山の八王子丘陵も、今が紅葉が一番きれいな時でしょう。

by ちみ20061205162850.jpg

紅葉植え
 2日に、練馬区在住の方から、カエデ等約40本を寄贈いただき、園内に植樹しました。先日、秩父から運んだものよりも小ぶりですが、数が多いので、見栄は良くなりそうです。アオダイショウ放飼場の脇から、熱帯蛇類温室の裏側にかけて、全てを植樹しました。きれいな紅葉が見られるのは、3年ほど先とのことですが、何もなかった場所に木が植えられたので、紅葉がなくても殺風景な光景がなくなりました。

by 地底怪獣バラゴン
今後は遠慮します。
採毒室の2階に「ニシキヘビとの記念撮影」に使うビルマニシキヘビが飼育されています。
そのケージの隣にもほぼ同サイズのビルマニシキヘビがいるのですが、こちらの個体はあまりイベントには使えません。
そこで、何とか人間に触れられても、大人しくしている個体にしようと、以前からこの話が持ち上がっていまして、何度も触られていくうちに大人しくさせちゃおう作戦実行中でした。
そして、本日、その作戦を実行させるために、一旦捕獲し、口が開かないようにテープで留め、ハンドリングを試みようとしました。
まずは、スネークフックで頭を抑えてみる。
10秒しても大人しくしている。。。こりゃ案外簡単にいける!?
そして頭を左手で持ってテープを貼ろうとした瞬間!!
左手首から肘までを強~~く巻かれました。。。
しかも、尿&糞&臭腺から出す液体付き。。。(T▽T)
それでも白衣を着ていたので、汚れは気にせずにいられましたが、
とにかく、その力の強いこと!!
助けて・・・とA.S.氏に協力してもらい何とか外せましたが、その後しばらくは左手の力が入りませんでした。。。
自分の中で、何度も触られていくうちに大人しくさせちゃおう作戦は今後遠慮します。。。
もう、しないから、許してね。。。

by のら
ハブの心肺蘇生
先日、ハブに人工呼吸をしたことを書きましたが、その中でもふれた心臓マッサージについて少し書きます。

基本的には人工呼吸も心臓マッサージも人と同じですが、爬虫類の場合酸欠状態にはかなり強いので、多少心拍や呼吸が止まっても人のように脳障害(人の場合短時間でも脳に酸素が行かないとかなり損傷を受けます)を起こしにくいようです。もともとほ乳類より酸素消費量が少なく、先日の裏話でも書いた炭酸ガス麻酔というのは、密封できる容器の中にヘビを入れて、そこに二酸化炭素を充満させます。いわゆる窒息状態にするわけです。しばらくするとあくびをしはじめ、そして動かなくなります。この麻酔は採毒など短時間の作業などにしか使えません。
容器から出すとすぐに呼吸が戻ってきますので、短時間で麻酔が覚めます。ただ、長くかけすぎると先日のハブのように呼吸が止まり、そのうち心臓も止まってしまいます。幸いかろうじて心臓は動いていたので、心臓をマッサージしてすぐに人工呼吸をしたので、なんとか回復してくれました。

それではヘビの心臓マッサージはどうするかというと、単に心臓を腹側から押すだけです。体が長く、心臓の位置がどうしてわかるのかというと、腹側を親指で軽く押さえながら首から後方にずらしていくと、クリッとした小さなふくらみに触れます。それに軽く触れていると拍動が感じられます。また、その箇所を見ていると、わずかに皮膚を通して心臓の動きが見られます。ほ乳類と違って胸骨がないので、直接皮膚の下に心臓を触れることができます。そのため心臓を直接マッサージできるので、人よりはかなり心臓マッサージしやすいといえます。ただ、他の臓器の間に固定されているわけではないので、前後左右に簡単に動いてしまいます。

By A.S.



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