蛇研裏話
(一財)日本蛇族学術研究所のスタッフが書きまくる、表からは見えない面白話を更新中!!
爬虫類の図鑑-3
ちょっと間が開いてしまいましたが、山渓の図鑑について。
138ページと148ページのメクラヘビについて。
この本では、「完全な2心房2心室の心臓を持つ」と書いてありますが、誤りです。確かに特異な心臓の構造をしていますが、心室の隔壁は前方からのものと後方からのものとがずれて隙間を作っており、静脈血と動脈血は混じり合うと考えられています。

また、「以前はトカゲ亜目に分類されていた」というのも見当はずれで、確かにトカゲ亜目においた研究者はいましたが、すぐに否定され、昔からヘビの一部と見なされてきた、とするのが妥当です。

by ちみ
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誰も知らないシロマダラ
27,28日に中毒学会に行ってきましたが、そこで2006年に研究所にあった電話とメールでの問い合わせについてポスターで報告してきました。もちろん毒蛇咬症関連の問い合わせについてです。

昨年は、ヤマカガシ咬症による死亡も、マムシによる死亡もありました。また、ヤマカガシを鎌で切りつけて、頸腺毒が飛び散って目に入る事故もありました。

草むらや夜間に咬まれてヘビかどうかも確認できない例や咬まれた患者がヘビの判別を間違っているケース、病院での誤診など、最初の段階で間違ってしまっていることがわりとあります。

あるケースでは、ヘビに咬まれた本人がヤマカガシと間違って病院へ行き、そこではヤマカガシの抗毒素を持っていないため対処できないとして、抗毒素を保管しているとある東京の病院へ行くように指示。その後連絡があり、携帯で撮っていた写真をメールで送ってもらい確認したところ、無毒の“シロマダラ”でした。しかし、時はすでに遅く、飛行機に乗って東京に向かっているとのこと。

このような判別間違いもあるということでシロマダラの写真を載せて紹介しましたが、中毒研究関係のドクターや薬剤師等は誰もシロマダラを知らないようでした。当然といえば当然ですが。

当研究所には捕まえたシロマダラを持ってきて、「毒ヘビではないか」、「外国のヘビではないか」と聞く人が毎年のようにいます。それほど珍しわけではないのですが、一般の人にはほとんど知られていないようです。
タカチホヘビが捕まることはありませんが、ヒバカリやアオダイショウの子ヘビを持ってきて、これは何ヘビと聞かれることはしばしばあります。とにかくわからないヘビであれば、大騒ぎをする前に写真を撮って送って下さい。緊急の場合のみ24時間問い合わせを受けていますので。

By A.S.
ツバメの巣
 ツバメの営巣シーズンになると、「軒下のツバメを狙って、ヘビがやってくるので、困る」という、相談が寄せられます。ヘビが高い所に登るのは、餌を求める目的もあるのでしょうが、全く餌の気配のないような場所でも、登ることがしばしばあります。一方、ツバメの方は、昔から人家に営巣するので、有名な鳥です。人家に営巣すると、天敵があまりやってこないので、都合がよいのではないかとの考え方もあります。天敵除け目的で人家を選んで、ヘビに襲われたのでは、ツバメは気の毒ですが、選ばれた家の人も気の毒です。

by 地底怪獣バラゴン
鑑定依頼
このところ、立て続けに鑑定依頼が。
まず、岩手県の新聞社から、「大蛇の骨」として保管されてきた骨が、本当に大蛇の骨なのかどうか。写真をメールで送ってもらうと、明らかに哺乳類の寛骨、骨盤を形成してる骨と、椎骨。寛骨は出っ張りが削ってあって、それらしく見えるように整形されている感じです。

もう1つは新潟から、ツチノコの写真の鑑定。
こちらはがっかりすることに、何の変哲もないマムシ。うーん、もうちょっとおもしろみのあるものを期待していたのでしたが。

by ちみ
要介護
現在、神経症状が出ているニシキヘビがいます。
反り返ったり、ねじるような動きをしたり、完全に仰向けになってしまったり……。
中枢神経をやられていると思われますが、有効な治療法がないとされています。
このニシキヘビは、自分で餌も食べられず、水も飲めず、体がねじれた体勢のままになっていたり、仰向けになってしまっていたりするので、定期的に体勢を変えてやったり、水分を補給してやったり…と世話が必要です。
このままの状態から変化がない可能性がありますが、できる限りのことをしてあげたいと思っています。

by 綿雲
ヤマユリ
 「自然観察の路」にヤマユリの花が咲きました。花の直径は15cmもあり、遠くからでも、すぐに見つけることができます。ヤマユリの周辺にも、いろいろな植物が生えているので、注意深く観察すると、とても興味深いものが見られます。

by 地底怪獣バラゴン
ヘビとのふれあい体験
ミンミンゼミも鳴き始め、カブトムシも園内に出てきました。
もうそろそろ夏休みの時期です!!
今年も小学4~6年生を対象とした「ヘビとのふれあい体験」があります。
まだまだ参加募集定員まで余裕がありますので、是非是非参加してみて下さい!!
1泊2日で3500円と超お得な、自由研究のできるイベントです!!
「今年の自由研究、何にしよう・・・?」と思った方は、オススメですよ!!

by のら
夜のヘビの部屋のアカマタ
大蛇温室の一角に「夜のヘビの部屋」があります。
この部屋の中には8つの展示ケージがあって、そのうち一番大きなケージがアカマタの部屋です。7匹のアカマタが飼育されています。
このアカマタ部屋をそうじする時は中に入って行うのですが、たいていヘビはそのままにしておきます。このアカマタというヘビはけっこう攻撃的でよくかみついてくるヘビなので、中に入るとさっそくアタックをしかけてきます。大きくないヘビとはいえ、複数のヘビにしかけられるとそれなりに恐いものがあってこの部屋をそうじするときはけっこう緊張してしまうのでした。

by 綿雲


アカマタ

シマヘビのアルビノ・・・その後
今のところ、順調と思えていたシマヘビのアルビノの飼育ですが、2度ほど餌を食べてくれたっきり、なかなか餌を食べてくれませんでした。
色が少しずつ白くくすんできていたので脱皮前だったのです。
今日見てみると、見事に脱皮していました。
脱皮には模様も残っていなく、「あぁ、やっぱりアルビノなんだな~」と実感。
この先も順調に成長してくれよ~

by のら
ガラガラヘビ騒動
今年も「ガラガラヘビを見た」という連絡が何件かあります。ガラガラヘビという名前はさすがに有名なのか、多くの人が尾を振って音を出しているのを見るとガラガラヘビだと思うようです。
実際には尾で地面や落ち葉などを叩くことによって音を出しているのですが、尾の振りが速いので振っているだけで音が出ているように見えるようです。
シマヘビやマムシはよく尾を振って威嚇します。尾が当たっている物によってはけっこう大きな音がします。もちろん尾は細いのでよく見るとわかるのですが、先日の問い合わせでは、尾が太くガラガラヘビのように節状になっているというのがありました。それが本当なら大変ですが。

不審なヘビを見かけたら、できれば携帯で写真を撮って送って下さい。尾を振っているとか、マムシのようなとか、日本のヘビではないようだとか(これはシロマダラの場合があるようです)、はっきりしない説明をされてもこちらとしても明確な回答をすることは不可能ですので。

By A.S.
雨の日
 野外放飼場のヒメハブの様子を見ていると、雨の日に良く動くようです。晴れた日は、ブロックのなかにいることが多いのですが、雨の日は草むらの中に移動しているようです。ただし、晴れた日も、草むらにいる個体は、雨の日でもブロックの方に移動はあまりしないようです。

by 地底怪獣バラゴン
ガラガラヘビの移動
朝、担当している部屋に行くと大型のセイブダイヤガラガラヘビが
う○こ&おしっこ&脱皮をしていました。
体が大きいので出すものも多いっ!ということで早速そうじをしました。
まずはヘビを出さなければいけません。
けっこう重いのと、なんと言っても毒蛇(!)
注意が必要です。

ただ、そんなに攻撃的ではなく、動きも速くはないのでそれなりにコツをつかめば扱いにくいヘビではありません。
でも注意が必要です;

このヘビの場合、その体の特徴からフック(ヘビをひっかける道具)1本ではうまく持ち上げられないので、ヘビの動きを利用して移動を行います(どんな感じなのかこれだけではわからないかもしれませんね、すいません・・)。

なんとかきれいなケージへ移動を終えました。
ほっとしました。

by綿雲


爬虫類の図鑑-2
「山渓ハンディ図鑑 10 日本のカメ・トカゲ・ヘビ」
について、学名の誤りその2です。

174ページ ジムグリ
これまでElaphe conspicillataという学名が使われてきましたが、最近の研究で、Elaphe 属からはかなり離れている、という見解が出され、別属におくのが適当なようで、Euprepiophis Fitzinger, 1843という属名が復活しつつあります。本書もそれを採用しているのですが・・・・
よく見ると、最初の"p"が脱落しています。本書以外では目にすることのない学名なので、誤った綴りが広まらないことを祈るばかりです。ところで、巻末の索引には、どういうわけか従来の学名、Elaphe conspicillataを載せていますので、ここでチェックするわけにもいきません。
200,202ページ
ガラスヒバァとヤエヤマヒバァの学名として、誤ってアオダイショウの学名が入っています。巻末の索引は正しいのですが。

by ちみ
マムシグサ
 「自然観察の路」の整備がかなり進んできました。入り口付近には、「マムシグサに会える」という看板が設置されています。多くの人が「マムシグサ」の名前さえ知らないようです。なかには、「そんな恐いものには、会いたくない」と言って、通り過ぎてしまう人もいます。「マムシグサ」は形がヘビの頭に似ているというだけで、毒などはありません。

by 地底怪獣バラゴン
爬虫類の図鑑
このほど新しい爬虫類の図鑑が出ました。
山と渓谷社の、「山渓ハンディ図鑑 10 日本のカメ・トカゲ・ヘビ」という本で、写真は松橋利光氏、解説が富田京一氏です。
全部で256ページ、すばらしい写真が多く、解説もこの手の本ではなかなかおもしろく、楽しめる1冊です。

ただこういう本を作る場合、どうしても誤りは避けられず、不適切な表現もでてしまいがちです。以下、何回かに分けてコメントを。
明らかな誤りとしては、120ページ、ツシマスベトカゲの学名が違います。サキシマスベトカゲの学名が誤ってここにも入れられており、巻末の索引では正しい学名が表記されているので残念です。
理解に苦しむのは109ページ、オオシマトカゲ。分布域から肝心の奄美大島が抜けています。和名は奄美大島の大島から来ており、学名のoshimensisも同様です。ただし基産地は喜界島ですが。また写真も神奈川県産というのが使われていて、ここも首をかしげます。

by ちみ
きょうは何の日
本日の午後のテレビ「午後は○○ おもいっきりテレビ」という番組の中で「きょうは何の日」というコーナーがありますが、そのコーナーで本日、スネークセンターが僅かながら出ていました。
・・・で、今日は何の日だったかというと、、、
平成10年に、埼玉県狭山市で逃走していたアフリカニシキヘビの「ダーナちゃん」が捕まった日でした。
そのダーナちゃんですが、、、本日、何かの縁でしょうか・・・?お食事の日でした。いつも通り食欲旺盛、与えたエサは、全て食べてくれ、満足している様子でした。

by のら(実は、ちょびっと映ってました(;^ ^A )
イノシシ
 昨年から、近所にイノシシが出没し、畑のイモを食べられたりしています。スネークーセンターの敷地内では、タケノコを食べられました。イノシシがやって来た証拠はあるのですが、誰も姿は見ていませんでした。先月の28日の朝に、職員が歩いていると、3頭のイノシシが、慌てて逃げていくのが目撃されました。3頭もやって来ているとは夢にも思いませんでした。大きさからして、3頭とも成獣だったようです。

by 地底怪獣バラゴン
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