蛇研裏話
(一財)日本蛇族学術研究所のスタッフが書きまくる、表からは見えない面白話を更新中!!
マムシ対策研修講座
ご承知のように、「マムシ対策研修講座」は、4月から9月まで、毎月第4土曜日に開かれています。
今月は22日に行われたのですが、ブラジル人学校の先生から受講申し込みがあり、ただし日本語があまりできないので英語でやってもらえないか、ということで、考えた末、当日一緒に行うのは難しいので、1週間ずらして29日に行いました。受講者はこの先生とその友達の2人で、生物学が専門であると仰っていただけに大変熱心で、この講座を英語で行ったのは初めてでしたが、けっこう楽しくできました。

このように、講座を受講したいが土曜日はどうしても都合が悪い、などと言う方には、別の日に開講することも状況によっては可能ですので、ご相談下さい。ある程度人数がまとまるとありがたいですが。

by ちみ
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毒蛇への経口投与
治療目的でヘビに薬を使うときには注射をすることが多く、飲み薬はあまり使いません。しかし、寄生虫に対する駆虫薬は場合によっては経口で投与します。
ヘビの場合、犬や猫のように錠剤をそのまま飲ませることはまずしません。液体を口の中に滴下するのもあまりよい方法とは言えません。爬虫類でもカメやトカゲにはこの方法は使えますけどね。
鳥のように飲水投与も現実的ではない。
どうするかと言うと、エサに混ぜるか、チューブなどを食道に挿入して投与します。エサを食べているようなヘビであれば保定によるストレスがかからないのでエサに混ぜて投与する方法がいちばんだと思いますが、エサを食べない(与えられない状態にある)場合にはチューブを使います。

チューブなどを使う場合にはヘビの首を押さえて口を開けて挿入しなくてはいけません。あと気管にも間違えて入れないように注意します。このときヘビは暴れるんです。当たり前ですけどね。しかもああいう体つきしてるのでぐるぐる巻きになってしまったらうまくチューブが入っていかないって話ですよ。

本日、ヒメハブという毒蛇に薬を飲ませました。このヘビは巻き付くってことはまずありませんが、それでもドタンバタン身をよじります。首を押さえつつ腕を使ってヒメハブの体を上から押さえつけます。ポイントはやはりなるべく早く行うことですね。

疲れる仕事のひとつです。

by 綿雲
スネークフックの試作品
採毒実演や、コブラの毒吹き実験などで活躍するスネークフック。
今まで、グリップの交換や軽量化、先端形状の改良といったことを試してみました。
主観的ではありますが、それなりに改良した結果、少しずつではありますが使いやすくなってきたと思っています。
実は先日も新型スネークフックの試作品を作ってみました。
今まで、U字やL字といったタイプ、それに若干ですがF字のタイプを作ってみたのですが(F字は扱う種類によって、思っていた以上に使い勝手も良くなく、加工も非常に手間がかかるのでもう作ってませんが)それとは違ったそれぞれのメリットを最大限に生かしたフックを作れないだろうか・・・。
そう思っていたところ、たまたま夢の中で不思議な形をしたフックを使っている自分がいました。
何とかそれを具現化してみたいと思ったのか、すぐに目を覚まし、かなりラフな設計をしてみました。
その後2本ほど今まで使っていたフックを使って制作してみました。
形状は、L字とU字の丁度中間的な形。
アスキーアートで書くならこんな感じです。→ |_/-----===
しかし、金属の部分が多くなった所為で、重量が随分増してしまいました。
でもU字のものよりやや押さえやすく、L字のものより引っかけた時の制限を少なくさせることができました。
まだ慣れていない所為もありますが、使い勝手は、まぁまぁ。F字よりもはるかに良いです。
ただ、私以外の研究員はまだ使っている気配はありません(一見、非常に使いにくそうな形状ですから・・・)。
他の研究員もすぐ使ってくれそうな形状というのも、制作する上で必要なことなのかもしれません。。。

by のら
ヘビのお腹
普段ヘビの腹部を見ることは少ないと思います。
自分でも毎日世話などしていてもじっくりと見ることが少ないものです。腹部(腹板というウロコがあります)は種類によって色や模様は特徴があり、また個体差もあります。

今日担当しているベアードネズミヘビ(非展示)の腹部をたまたま目にして、「けっこうきれいなんだー」と。
もちろん何回も見てはいますが改めてそう思いました。
色は柑橘系!?

ちなみにヘビがある病気にかかると腹部に変化が現れることがあります。重要な診察ポイントでもあるのです。

by 綿雲
大事件
普通の方々にはあまり関係ないのかもしれませんが、ブラジル、サンパウロ市にあるブタンタン研究所で火災が起こりました。人の被害はなかったようですが、大量のヘビの標本が焼けてしまいました。ニュースによると8万点以上だそうで、この中にはタイプ標本という、学名を付けるのに使ったもので、永久保存が義務づけられている、貴重な標本も多数含まれているようです。特に、中南米のヘビの標本は、ここでしかない物も多く、研究所関係者は当然として、私らにとっても大変なショックです。

by ちみ
自分の尻尾を喰らう蛇
あるヘビにエサを与えたところエサ(ネズミ)ではなく、自分の尻尾に食いついて自分の体に巻きついたヘビがいました。

カリフォルニアキングヘビ。

このヘビは「頭おかしいんじゃないの?」という行動をときどきするヘビです。そのうち気がついて離すこともあるのですが、今回はなかなか離さなかったので、捕まえて外してやりました。その後めでたくネズミに食いつきました。

このヘビとは別になかなかエサに食いつけないヘビもいます。
このような特に捕食時の行動は、そのヘビの本質的なものもあるとは思いますが、老化現象も含めた神経系の異常による可能性もあるのではと考えています。

by 綿雲
オオスズメバチの展示
ゴールデンウィークを過ぎてすぐにオオスズメバチがやってきました。いつもはもう少し早くやってくるのですが、今年はゴ-ルデンウィーク前まで寒い日が続いたため遅かったようです。シマヘビ放飼場の木に蜜を集めにやって来たところを捕獲します。最近は毎年、今の時期から夏にかけて飼育展示しています。多くの人は生きたオオスズメバチを間近に見ることはないので、けっこう人気があります。展示はしていませんが、ムカデもほぼ1年中飼育しています。今年捕まえたムカデは弱っていたようで、すぐに死んでしまいました。これらは、ハ虫類教室で有毒生物の話をするときに活躍してもらっています。また、昨年から飼育しているヒキガエルは非常によくピンクラットを食べてくれるので、まるまるしています。これは展示しています。
ハ虫類教室でお目にかかれると思いますので、ご期待ください。

By A.S.

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カメラッシュ
館林市にある群馬県水産学習館が、今年3月で閉館しました。わかりにくい名称ですが、1種の淡水の水族館でした。
問題は、飼育していた動物の、身の振り方です。あちこちの施設に声をかけていたようですが、ついに、当センターにも話が来ました。アカミミガメとクサガメなのですが、現在空いている池もあるので、少しは引き取ろうと思っています。そこで池をチェックしたところ、正体不明のスッポンも見つかりました。いつ、誰が入れたのか全く不明です。センター内の池のカメについては、これまであまり注意を払ってこなかったので、反省しています。

by ちみ
久々にビクっとしました。
ヘビがエサに食いつくときのスピードはとても速いです。
毒蛇であれば毒を注入、無毒のヘビであれば食いついた瞬間に巻きつくなど、捕食の一連の動きはまさに「あっ!」という間です。ただし、最近こちらでは冷凍エサを与えることが多いですので、本来の行動をしないヘビたちもいます。

ボアコンストリクターにエサ(ネズミ)を与えたときのこと。
このボアは具合が悪くて治療をしていた個体です。
なんとなく食べそうな雰囲気を醸し出していたので、とりあえず顔の前にネズミを近づけてみました。
しかし、拒食をしていたヘビというのもあり、
「どうせ食べないだろ。」と決めつけていました。

そしたら、いきなり「がっ!」と食いついたのです。

ヘビのエサやりなんて何百回やったかわかりません。
慣れているつもりでも予想外の動きをされると、たまに「ビクっ!」ってしてしまいます。

by 小心者(綿雲)

おや・・・?
昨日、園内にヒバカリが出てきました。
昼過ぎに連絡があり、見に行ったのですが、その後、すぐに近くの石の下に逃げ込みました。
温室の鍵を閉める時間になり、近くを通った時に確認すると、まだそこにちょっと顔を出したままいました。
あまり人の目につくような所にいると、まずいかな・・・と思ったので、近くのよくヒバカリが出るポイントまで移動させようと、その石をどかしてみると、勢いよく逃げていきます。
そこまでは良かったのですが・・・。
いきなりそのヒバカリが追い詰められたと思ったのか、見たことない行動をとったのです。
通常なら、ここでは体をS字に曲げて、頭を平らにして、いかにも咬みそうな体勢をとるのですが、そうではありませんでした。
クルっと仰向けになったのです。
・・・もしかして・・・擬死行動?
ヤマカガシやシロマダラでは聞いたことありましたが、、、ヒバカリも擬死行動したっけ・・・?
一応、つついてみるたり、小さなフックで引っかけてみると体は脱力してます。
でも一応、頭を体の下やこちらに見えない位置に隠すことは忘れていない様子。
彼なりの防御行動なのかもしれませんが、自分は、ヒバカリでは初めて見た行動(正式に「擬死行動」とは言えないのかもしれませんが)なので、ちょっとびっくりしました。

by のら
電線渡り
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アオダイショウ野外飼育場での光景です。
1匹のアオダイショウが上手に電線を渡っていました。
このヘビは、このような運動能力に長けています。

このような光景は、カンカン照りの暑い真っ昼間には、まず見られません。それどころか、野外飼育場内にヘビの姿が1匹たりとも見られないことがあります。
あまりに暑いとみんな穴の中に入ってしまうのです。

今年のGWは天候に恵まれたのですが、かなり気温も上がったので、昼間はあまりヘビも出てなくて、開園直後や閉園間際に比較的よく見られたようです。

この写真も朝9時ちょい過ぎに撮ったものです。

by 綿雲
予感が的中
夜間、緊急の問い合わせは携帯電話で受けていますが、夜に連絡が入るのは夕方などに咬まれる事故が起きる夏で、今の時期ではほとんどありません。しかし、夏にはいつでも電話を受けられるようにバスルームにも携帯を持って行きます。このゴールデンウィークはかなり暖かく、そろそろ夜にも連絡が入る予感がしたので、今年初めてバスルームに携帯を持って行きました。
pm11:30頃携帯が鳴り、濡れたまま急いで携帯に出ると愛知県の病院からでした。小学生がマムシに咬まれた症例でしたが、咬まれたのは昼間でした。2週間ほど前のかなり暖かい日にも、昼間小学生が咬まれて病院から連絡がありました。これも愛知県からでした。
夏には真夜中に連絡が来ることもあるので、もちろん携帯は手放せません。これからは風呂に入るときも手放せませんが、さすがに裸で濡れたままではメモをとることはできません。今回は状況を話して、数分後にかけなおしてもらいました。
緊急の場合にはいつでも連絡していただいて結構なのですが、時々飼育やヘビの質問で夜にかけてくる方がおられますが、そのような質問は昼間研究所の方にお願いします。

By A.S.


コンテストのウラで。
29日(昭和の日)に恒例になったペット爬虫類コンテストが
開催されました。
もう10回目になるんですね・。・
いつものように飼い主さん同士や飼い主さんと一般のお客さんの交流も行われていたようです。

一方で、
この日は祝日でしたので、「ヘビといっしょに写真を撮ろう」も
行いました。
わたくし、当日はその担当をしておりましたので、
コンテスト自体は見ておりません(T・T)
でも、多くの人たちとお話しできましたし、
この日はやたらに!?顔見知りの人たちが来てくれましたので、
おかげさまで疎外感を感じずに済みました(笑)

GW突入!
ヘビがらみ(当たり前だけど)のイベントやってますので、
(もちろんヘビといっしょに写真を撮ろう!も)
遊びにきてくださいね。
お待ちしています!


by 綿雲

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