蛇研裏話
(一財)日本蛇族学術研究所のスタッフが書きまくる、表からは見えない面白話を更新中!!
ブータローの回復
飼育しているミニブタのブータローが、先日風邪を引いたのか呼吸が苦しそうで、エサも食べなくなりました。12,3年飼育していますが、今までは雪が降っても台風が来てもエサを食べなかったことなど1度もありませんでした。数日間ほとんどエサを食べなく、近づいても怒って起きてくることもなく、1日中寝ていましたので、このまま死んでしまうのではないかと心配していました。

1週間ほどして少しずつ回復してきたのか、エサも食べるようになりました。今ではすぐにやってきてエサを食べるまでに回復しました。寿命的にはこの先あまり長く生きるわけではありませんが、スネークセンターで唯一の哺乳類で、あまりカワイイとはいえませんが、小さな子どもや女性にはけっこう人気がありますので、できるだけ元気に長生きしてもらいたいと思います。

By A.S.

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2011/12/20(火) 16:48:42| 飼育日記| トラックバック(-) コメント(-)
コブラ咬症
先日、スリランカから電話があり、日本人なのですが、友人がコブラに咬まれて半身が麻痺しているということでした。咬まれたのは2週間前ほどで、足首を咬まれて、徐々にしびれが広がり、腕まで麻痺が広がったということでした。

神経毒もいろいろなタイプがありますが、インドやタイ等のコブラの神経毒は、神経筋接合部のリセプター(筋肉側)にくっつきます。神経毒はハブやマムシなどの毒と違って、分子量が小さいので短時間で全身に広がり、全身的に麻痺を起こしてきます。入った毒量が多くなると呼吸麻痺も起こします。

今回は呼吸麻痺までは起きなかったようですが、片半身だけ今でも麻痺を起こしているというのはあまり考えられません。今までイヌを使って3種類の神経毒による麻痺に対する血清と薬物による治療実験はしましたが、実際に経験のあるのは、東京でタイアマガサヘビに咬まれて全麻痺を起こした症例くらいです。また、国内でも動物園では飼育員がタイコブラに咬まれて呼吸麻痺を起こした例や漢方薬店で中国のマムシに咬まれて2ヶ月も人工呼吸をした例などがあります。沖縄や奄美ではウミヘビによる咬症も以前はありました。いずれにしてもこのような半身の麻痺は報告でも見たことはなく、適切なアドバイスはできませんでした。

以前も難しい問い合わせがありました。日本の人から電話なのですが、ブラジルにいる友人がジャングルで迷ってしまい、携帯で日本にいるその友人に電話をかけてきて、「ヘビに咬まれて腫れていて、洞窟にいるのだけれどどうすればよいか」などという問い合わせがありました。でもこれはアドバイスしようがありません。ヘビがわかるわけでもなく、いずれにしても人のいるところに行き、病院へ連れて行ってもらうしかありません。

時には自衛隊からも派遣先の国にいる毒蛇や血清などの問い合わせもあります。
もちろんわかることはお答えしますし、アドバイスもしますが、全てにお答えできるわけではありませので、その点はご了承ください。

By A.S.
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