蛇研裏話
(一財)日本蛇族学術研究所のスタッフが書きまくる、表からは見えない面白話を更新中!!
難しい診断
5月頃にあった病院からの問い合わせで、ヤマカガシに咬まれた患者が来るということでした。農家の人でよくヘビを知っていて、ヤマカガシに間違いないと言い張っていました。咬まれた指は腫れているのでマムシだとは思ったのですが、時間が経ってもそれ以上腫れが拡がってこないので、少し変だと思いました。

殺したヘビの写真があるというので、メールで送ってもらいました。ケイタイで撮った写真なので小さく、また、完全につぶされていたため、写真では判別できませんでした。長さを聞いたところ15cmほどだというので、ようやく判断できました。マムシの子ヘビに咬まれたというのが。

この大きさのヤマカガシの子ヘビはほとんど咬みませんし、咬まれても毒は入りません。マムシの子ヘビに咬まれれば小さくても毒は入ります。でも毒量は少ないので、腫れも軽く、指1本での腫れですんだわけです。

時々、自称ヘビをよく知っているという人がいますが、本人が咬まれたときにヘビを間違っていることもあります。当然、病院では本人が言ったことを信じて治療することになります。でもヘビの情報、咬まれ方、症状などから診断しなければ誤診につながることを今回再認識しました。

By A.S.


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