蛇研裏話
(一財)日本蛇族学術研究所のスタッフが書きまくる、表からは見えない面白話を更新中!!
ヤマカガシ咬症が発生
今年初めてのヤマカガシ咬症が発生しました。しかも地元群馬で。群馬県では初めてです。
数日前の夜、10時頃に病院から連絡が入り、ヤマカガシ咬症であることを確認し、警察にお願いして血清を緊急搬送してもらいました。現在はかなり回復してきています。

咬まれたのは来院した前日です。足を咬まれて手も咬まれたために毒が注入されたようです。今年もこれ以前に数件ヤマカガシに咬まれたという連絡が入っていますが、毒が入ったのはありませんでした。

今回の症例も咬まれて1日以上してから来院しています。ヤマカガシに咬まれて毒が入っても、マムシと違って痛みや腫れがないため、数時間から1日ほど経過して出血が出現して始めて気がつくことがあります。ただ、最近はヤマカガシが毒蛇であるというのを知っている人が多く、症状が出ていなくても病院へ来ます。今回のように来院するまでに1日以上経過しているのは最近では珍しいです。

県内でしたので、血清の輸送にも時間がかからずにすみ、処置も早かったので順調に回復しています。

昨年の高知県の患者さんも来院したのが咬まれて3日後でした。かなり進行していてしかも高齢者でしたので危険な状態でした。いつものことですが事故が起きてから血清をどのようにして運べばよいか迷います。このときはパトカーとヘリコプター、そして飛行機で運びました。警察の協力もあって、その日のうちに血清を投与することができ、重症でしたが、順調に回復し、血清投与5日後には退院することができました。

ヤマカガシに咬まれても痛みや腫れはありませんが、毒性は強く、重症化する危険もありますので、ヤマカガシに咬まれた場合には遠慮なく連絡してください。10月くらいまではヤマカガシだけでなくマムシに咬まれる危険もありますので、気をつけてください。

このブログを書き始める直前は奈良県の病院から問い合わせがあり、夜の11時30分頃に玄関先で何かに咬まれたということでした。症状からマムシのようでしたが、なぜか夜遅くに外で咬まれる人がいます。

7月27日(土)にはまたマムシ対策研修講座がありますので、ぜひ受講して少しでも毒蛇のことについて知っていただければと思います。

BY A.S.
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非常に珍しい症例
問い合わせの電話から1つ。

刈り払い機、これは鎌の長いものだと思いますが、これで草を刈っていたときに膝にチクッとした痛みを感じて、ズボンをめくって見たら小さな傷があったということでした。周りを見たら頭のないマムシがいて、草を刈った時にマムシの首を切ってしまい、その頭が飛んできて牙が少し刺さったようでした。もちろん咬まれたわけではないので、毒は入っていなかったようです。
あまりにも珍しいので、ちょっと紹介しました。

ヘビだけでなく魚なども、頭を切ってもしばらくは動いています。ハブなどは頭だけなのに口に触れると咬もうとします。そのため処分するために頭を切って、その頭を手で集める時に咬まれたというのもあります。また、殺して皮を剝いでもしばらく動き回ります。このようなことからヘビが生命力があると思われていますが、それはどうでしょうか。

By A.S.
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