蛇研裏話
(一財)日本蛇族学術研究所のスタッフが書きまくる、表からは見えない面白話を更新中!!
イベントデビューにむけて
実は、スネークセンターにはヘビ以外の動物もいるんです。リクガメ・ワニガメ・イグアナ・オオトカゲなどなど。ヘビはほとんど動かない動物なので、熱心に観察してくれる方はそれほど多くありません(泣)。その一方で、イグアナやオオトカゲは少し動いてくれるので、足を止めてくれる方も多く、人気が高いのです。
ハブの採毒を行っている採毒室には、グリーンイグアナとナイルオオトカゲが飼育されています。イベントの際に「イグアナに触れないでしょうか?」と聞かれることがよくあります。やはり人気があるようです。どうにかイベントに出せるところまで、イグアナ・オオトカゲを慣らしてみようかと考えているところです。しかし、イベントデビューには、まだまだ時間がかかりそう…。イグアナもオオトカゲもヘビと違って、割と頭のいい動物です。嫌なことをされると、人間を怖がってしまいます。どちらも警察からきた個体で、過去に雑に扱われたことがあるためか、まだイベントに出せるほど落ち着きはありません。
最近は、少しずつ人に慣らしていくために、ケージから出して散歩をさせたり、お風呂に入れたりしているところを来園者の皆さんに観察してもらっています。ケージ外で大勢の人に見られても落ち着いていられるようになるための練習といったところでしょうか。
私の担当する採毒実演の後には、グリーンイグアナ・ナイルオオトカゲを出していることもありますので、お時間のある方はぜひ観察してみてください。まだガラス越しですが、間近で動いている様子を観察することができますよ。

イグアナ





お散歩中に外を眺めるグリーンイグアナ

by たかちほ男爵

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2015/11/26(木) 17:31:41| 飼育日記| トラックバック(-) コメント(-)
毒蛇温室の通路にヤマカガシ
 入園者が「温室の通路にヘビが逃げている!」と受付の女性に。その女性が見に行き、やはりヘビがいるということで研究室へ。見に行くと通路にヤマカガシが。でもそれは逃げたヘビではなく、逆に外から入ってきたヤマカガシでした。
 このセンター内では野生のヘビもしばしば見られます。この数年はセンター内で捕まえたヤマカガシは少なかったのですが、なぜか今年はよく見られます。ただ、以前のように大きい個体は見られませんが。今日は暖かかったので、動き回っているうちに戸の開いている温室に迷い込んでしまったのでしょう。今までもアオダイショウの子ヘビやマムシの子ヘビ、カナヘビ、トカゲ、ネコなども入っていたこともあります。先日はスズメが入ってしまいました。ムカデはしばしば入ってきます。自然に囲まれていますので、タヌキやイタチ、ハクビシン、イノシシもいます。また、いろいろな小鳥も見られ、時にはカワセミもやってきます。もちろん野生のヘビもいろいろ見られます。でも、温室の通路などにいると、逃げたヘビと誤解されるのでちょっと困ります。

By A.S.

温室で見つけたヤマカガシ
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2015/11/12(木) 01:24:29| 園内での出来事| トラックバック(-) コメント(-)
カエルの増殖に驚き
 20年以上前はエサのカエルを捕りに、隣の栃木県足利市の山の方によく行きました。以前から当センターの周りは田んぼがあってもカエルが少なく、特に用水路がコンクリートになり始めてからはアマガエル以外はあまり見られなくなりました。足利の方でも徐々に整備されるようになってからはカエル(トウキョウダルマガエル)がめっきり減ってしまいました。9月に生まれた子ヘビ用の冬のエサとして、10月の稲刈りの時期に上陸したアマガエルを高崎の田んぼで大量に集めていました。
 トウキョウダルマガエルがかなり減ったために、少し大きくなったヤマカガシなどのエサに困っていました。前のブログにあるように、当センターの近くではありませんが、かなりエサに使えるカエルが捕獲できることがわかりました。しかし、本来生息しているはずのトウキョウダルマガエルはほとんど見られないということもあり、複雑な気持ちです。
 同じ市内の私の住んでいる住宅地近辺の田んぼでも、以前はイヌの散歩であぜ道を歩いてもカエルはあまり見られませんでしたが、今年はカエルが飛び跳ねるのをよく見ました。捕まえてみるとやはりヌマガエルでした。

 ただ、全国的にはカエルが減少しているためか、カエルを主なエサとしているヤマカガシは非常に減少しているようにみえます。岐阜の業者に頼んでも、今年もヤマカガシはほとんど入ってきませんでした。ヤマカガシが減ったからといっても、毎年のように手を出して咬まれる人はいますし、重症化する場合もあります。30年ほど前に最初にヤマカガシ抗毒素を試作したと時も、15年前に厚生科研の研究班で抗毒素を試作したときも、300匹ほどのヤマカガシから毒を採取しています。今はとてもこれほどのヤマカガシを集めることはできませんので、中国産タイリクヤマカガシ(下の写真)の毒が使えるかどうか比較検討中です。今年は重症例はありませんでしたが、6,7件咬傷の連絡が入っています。

By A.S.
タイリクヤマカガシ
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2015/11/09(月) 16:55:07| 飼育日記| トラックバック(-) コメント(-)
ヌマガエル
さて、今日はカエルの話をしようかと思います。
みなさんは「ヌマガエル」というカエルをご存知でしょうか?
もともとは西日本を中心に生息していたカエルなのです。しかし、近年、関東地方でも多く見つかるようになりました。自然に分布域が広がってきたわけではなく、人がなんらかの手段で関東に持ち込んでしまって増えているようです。
こういった生物を外来種などと呼びます。外来種はもともとその地域にすんでいた生物のエサやすみかを奪ってしまうことから問題となっています。もともと関東にすんでいるトウキョウダルマガエルのエサやすみかを、ヌマガエルが奪ってしまうのではないかと懸念されているのです。

そこで、群馬周辺のヌマガエルを調べるため、とある田んぼに4人で出かけてみました。4人で1時間半程度、1つの用水路でカエル捕りをしたところ…なんと約600匹のヌマガエルが捕まりました。この数には驚きです。そして、見つかったトウキョウダルマガエルはわずか1匹だけです。この場所には、もともとトウキョウダルマガエルもすんでいたと考えられますが、今は圧倒的にヌマガエルの数が多いようですね。なんとも悲しい結果です。

おそらくヌマガエルの分布はこれからも拡大していくでしょう。スネークセンターの周りではまだ見つかっていませんが、少し南ではもうヌマガエルが生息しています。侵入は時間の問題と思われます。本格的に調査する必要があるなと実感した一日でした。

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    ヌマガエル         捕獲された約600匹


by たかちほ男爵
  

2015/11/08(日) 17:29:13| フィールドワーク| トラックバック(-) コメント(-)
研修
私は一週間 専門学校から研修に来ている研修生です。

ヘビが好きで今回こちらを研修先として選ばせていただきましたが、いざ実際に研修をしているとヘビについて知らないことや、普段当たり前のように思っていたことが間違っていたりすることに気がつきました。そして、自分の知識がいかに偏っていたかがわかりました。
オオアナコンダなどの大蛇、ケージ外から見ている限りでは、(一般の方で許可取って飼ってる方を知っていたので)普通の人でも扱えるんじゃないか、と思っていました。ですが 直接 蛇研の方が扱っているところを見せてもらうと 予想以上に攻撃的で人に向かって噛み付こうとしてきたり。大きい分 重量も物凄いです。大きなスネークフックを使い 蛇を持ち上げさせてもらいましたが、私なんかでは持ち上がりません。一般の方で扱ってる方がいるとはいえ 大蛇を扱うのは並み大抵の事じゃないなと考え直させられました。

ヘビだけではなく、それ以外の知識ももちろんたくさん学ばせていただきました。

一週間、専門学校では学べないたくさんのことを教えていただき ありがとうございました。
今回学ばせていただいたことは忘れずに今後に生かしていきたいなと思います。

お忙しい中 蛇研の皆様、ありがとうございました。

2015/11/03(火) 16:30:25| その他| トラックバック(-) コメント(-)
8年も気づかず
 最近になって知ったことがありました。この蛇研裏話に対するコメントは、全く関係ないことや宣伝などを書かれることがあったため受け付けない設定にしていあるのですが、ブログの拍手から管理者だけが読めるコメントを書けるというのは知りませんでした。見ると2007年からコメントが書かれていました。質問などはほとんどないようですが、わざわざブログに対するコメントを書いていただいたのに8年も気がつかず大変申し訳ありませんでした。
 ブログに対するコメントを受け付ける設定にしておきますので、気軽にコメントをお書きください。すぐ右下の「コメント」のところをクリックすると書くことができます。
2015/11/03(火) 01:58:29| その他| トラックバック(-) コメント(-)
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