蛇研裏話
(一財)日本蛇族学術研究所のスタッフが書きまくる、表からは見えない面白話を更新中!!
石垣島の動物 その④
  もう1種類、石垣島でよく出会うカエルを紹介しておきたいと思います。このカエルは、オオヒキガエル。路上・畑などで見かける機会の多いカエルです。山の中でも出会うことがあります。もともとは、日本に棲んでいなかったカエルです。つまり国外外来種となります。サトウキビ畑の害虫を駆除するという目的のため、持ち込まれたこのカエルは、石垣島だけでなく、小笠原諸島や国外ではオーストラリアなどで在来種に影響を与えている種です。

  オオヒキガエルが在来種を食べてしまうことが問題となるわけですが、やっかいなことにそれだけではありません。このカエルを食べてしまった動物にもよくない影響があると考えられているのです。強い毒をもっているため、このカエルを食べてしまった動物は死んでしまうことがあるようです。
  ヤマカガシがヒキガエルを食べることをご存知の方も多いかとおもいます。長い進化の歴史の中でヤマカガシはヒキガエルを食べても生きていられる体を獲得しました。しかし、沖縄では宮古諸島を除き、もともとヒキガエルの仲間は棲んでいません。そのため、オオヒキガエルを食べた在来のヘビが死亡している例が見つかっています。

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オオヒキガエルの成体と幼体(上)





 今回も、石垣島でオオヒキガエルを食べているサキシママダラを見つけました。手の届かない場所にいたため、捕獲することはできませんでしたが、その後どうなったのか心配なものです。

 さて、まだまだ紹介したい動物はたくさんいますが、この旅のお話はここまでにしておきましょう。たまには、スネークセンターのことも書かないと。

byたかちほ男爵
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しばらくぶりの東京
先日、14日にTBS系で放送されました「世界の超S級危険生物」、御覧になった方も多いかと思います。
スネークセンターでもロケが行われました。
ただ、実は放送されていないカットされていた箇所もありまして。
東京でのスタジオ収録、私も、実は行っておりました。
スタッフさんからは「ニホンマムシとハブを用意していただけたら」との連絡がありまして、
事前に、群馬県、栃木県、埼玉県、さいたま市、東京都へ特定動物であるニホンマムシとハブの移動通知を郵送し、
収録に挑んだのですが、、、残念ながら、このシーンはまるまるカットされてしまったようです。
放送できる時間もありますので、仕方無いですね。
しかし、無事に収録&放送が出来て、何よりです。

by のら
石垣島の動物 その③
 カエルと言えば、春や初夏に田んぼに卵を産みに訪れ、水の中に卵を産むことをご存知の方も多いかと思います。実は、木の上に卵を産む種もいるのです。石垣島にもちょっと変わったカエルが暮らしていますので、ご紹介したいと思います。
  
 このカエルは、アイフィンガーガエル。変わった名前がついていますが、在来のカエルです。3~4㎝程度の小さなカエルで、「ピッピッ」っと可愛らしい声で鳴きます。面白いのは、その繁殖様式です。木のウロにできた水溜りを利用して子孫を残します。ウロのふちに卵を産み付け、オタマジャクシはウロにできた小さな水溜りで大きくなります。エサが足りなくなりそうなものですが、大丈夫。実は、お母さんガエルが、オタマジャクシ達のエサとなる卵を産みに来ることが知られています。つまり、産みっぱなしではなく、オタマジャクシのお世話をするわけです。
 今回もこのカエルと、まだ卵から出てきていないオタマジャクシに出会うことができました。
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写真は、おとなのアイフィンガーガエルと卵です。

byたかちほ男爵
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石垣島の動物 その②
 石垣島の生物を観察するため、夜は、自然の残る場所でフィールドワークをしていました。初めて訪れた時期のわりには、いろいろ出会うことができました。ヘビは5種・トカゲ2種・ヤモリはたぶん3種類・カエルは6種。他にも、サソリ2種とサソリモドキなど南の島らしい生物も観察できました。
 ヘビは、わりと多くの個体に出会うことができたと思います。最も多かったのは、サキシマハブです。この種は、島のいたるところで出会います。とてもおとなしいので、手を出さないかぎり咬みついてくるようなことはありません。ちょっとした物陰にいることもあります。公園内のジョギングのコースのすぐ脇などもいました。大きく分けると、焦げ茶色の個体と茶色っぽい個体の2つのカラータイプが見つかります。ハブよりも小型で、顔つきもちょっとだけおとなしそうに見えます。
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 また、路上でお食事中の個体にも出会いました。呑み込んでいる途中でしたが、轢かれてはかわいそうなので、路肩に誘導しました。動きにくそうでしたが、呑み込んだまま体を持ち上げ逃げていきました。アリが群がっていました。轢死体を見つけて呑み込んでいたのでしょうか。
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byたかちほ男爵
石垣島の動物 その①
 学会が行われたのは沖縄本島ですが、そのあとは石垣島にいました。本島から約400㎞離れた島です。飛行機では約1時間ですが、直線距離で考えると、スネークセンター(群馬)から兵庫あたりまで行けてしまう距離です。やはりずいぶんと遠い。そのため、沖縄本島と違った動物たちも生息している島となります。
 今回の目的は2つ。石垣島で野生化しているというグリーンイグアナについて学ぶこと。今後の研究テーマを探すため、この時期の石垣島の生物を観察することです。

 今回は1つ目の目的からお話したいと思います。イグアナについては、石垣島でこの種の捕獲などをされている環境省の方々にお話を伺うことが出来ました。石垣島のイグアナの現状や、周辺の住民の方がどう思っているのかなどを知ることができたことは大きな収穫でした。私は、スネークセンターで、ペット問題や外来種問題に関連したイグアナの話をすることがありますが、私自身の飼育経験や文献の知識だけでは不十分だと感じていました。そのため、今回の経験は大変ありがたいものでした。

 野生化ているグリーンイグアナも探しに行ってみましたが、まったく見つかりませんでした。やはり、飼育や文献だけの浅い知識では対応できませんでしたね。この種をより深く理解するためにも、また時間をつくり訪れてみたいと思います。

 写真は、スネークセンターのグリーンイグアナです。4頭いるうちのおとなしい2頭です。最近は、発情期のため、不定期イベント「イグアナのふれあい」はお休み中。また暖かくなったら、始めようと思います。
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凛々しく見えますが左がメス、右の優しそうな顔をした子がオスです。

byたかちほ男爵
ハペ学会大会へ行ってきました
 すこし、ブログの更新があいてしまいましたね。1週間ほど沖縄にいました。日本爬虫両棲類学会(通称:ハペ学会)の沖縄大会があったため、琉球大学に行ってきました。

 年に1回行われる学会大会は、日本全国(または国外)で爬虫類・両棲類を研究している者が集まり、研究を発表する場です。大学に入った頃は、偉い先生方の発表を聞く場なのかなぁと思っていましたが、学会発表はそうではありません。学部生でも、大学院生でも、大学の先生も、その他研究機関に所属している者も同じ場で発表します。毎年、この学会では高校生達も発表しています。しっかり準備もされており、立派な発表でした。

 どんな発表があったのか、書きたいところですが、まだ論文未発表の内容も多いため、詳細な紹介はマナー違反です。タイトルだけは、学会ホームページに出ていますので、興味のある方はご覧ください。

 夜には懇親会という、食事をしながら爬虫類・両棲類の楽しい話をする場が設けられています。私が子供のころからお世話になっている、博物館の学芸員の方にも今年もお会いすることができました。また、このブログを読んでくださっている方にも何人かお会いできました。私が、あまりヘビの話題を書かないことにも気が付いているようでした(笑)

 とても勉強になり、楽しく過ごせた2日間でした。あれ学会は2日間…。残りの日は何をしていたの?沖縄の動物関連の施設見学にも行っていましたが、夜はもちろんフィールドワークです。次回は、沖縄の動物たちを紹介したいと思います。
ぐそくく


写真は、自分へお土産に買った、ちょっとキモい茶こし

by たかちほ男爵
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