蛇研裏話
(一財)日本蛇族学術研究所のスタッフが書きまくる、表からは見えない面白話を更新中!!
マムシ咬症調査
いつも飼育に関連した話を書いていますので、今回は研究について書くことにします。

私の専門は毒蛇咬症の病理と治療で、今まで動物実験を行い、ヤマカガシ毒、マムシ毒、数種の神経毒の作用と治療に関して研究してきました。最近ではこのような動物実験はほとんどしていません。ただ、医学系の雑誌や専門書(救急医学、旅行医学、中毒研究、中毒学の専門書)などの原稿は頼まれて書くことはよくあります。

今回、何人かの医学部の先生や製薬会社との共同で行ったマムシ咬症の全国的な調査についてまとめ、論文にすることができました。
マムシ咬症の全国的な調査は、1961,62年に行われた26県のデータしかありませんでした。今でも1000人くらいは咬まれているだろうと思っていましたが、今回行った調査から年間3000人以上の人がマムシに咬まれているであろうという結果になりました。予想以上に多い数でした。マムシで死んでいる人は最近の10年間の平均で7人ほどです。このようにマムシによる被害が未だに多いことがわかりました。今後、治療マニュアルなどを確立していくことが重要になります。雑誌が出版されましたらホームページでも調査結果をお知らせしたいと思います。

By A.S.
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