蛇研裏話
(一財)日本蛇族学術研究所のスタッフが書きまくる、表からは見えない面白話を更新中!!
「骨から見る生物の進化」
標記のような本が、河出書房新社より出版されています。
脊椎動物の骨格の写真集で、パリの国立自然史博物館の標本を中心に構成されています。私もこの博物館を訪れたことがあり、比較解剖学部門のフロア一帯に骨格標本がびっしりと並べられていたのが印象に残っています。

ところが、とんでもない間違いを見つけてしまいました。メクラヘビ(Typhlops reticulatus)として載っているのがどう見てもトカゲなのです。長さ(撮影者が実測したもの)も92cmあって、尾が全長の半分以上で、何でこれがメクラヘビ? という感じで、頭骨の形態、尾率、サイズを考え合わせると、どうやらヨーロッパヘビトカゲ(Ophisaurus apodus)のようです。おそらく何かの理由で、ラベルが取り替えられてしまったものと思われます。それにしても、原著者のグループや翻訳者のグループ、監修者も含めて何人もいるはずなのに、誰も気づかないというのは、嘆かわしい限りです。せっかく表紙にはガラガラヘビの骨格を使っているのに、ヘビへの無知が露呈されてしまいました。

by ちみ
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