蛇研裏話
(一財)日本蛇族学術研究所のスタッフが書きまくる、表からは見えない面白話を更新中!!
毒蛇への経口投与
治療目的でヘビに薬を使うときには注射をすることが多く、飲み薬はあまり使いません。しかし、寄生虫に対する駆虫薬は場合によっては経口で投与します。
ヘビの場合、犬や猫のように錠剤をそのまま飲ませることはまずしません。液体を口の中に滴下するのもあまりよい方法とは言えません。爬虫類でもカメやトカゲにはこの方法は使えますけどね。
鳥のように飲水投与も現実的ではない。
どうするかと言うと、エサに混ぜるか、チューブなどを食道に挿入して投与します。エサを食べているようなヘビであれば保定によるストレスがかからないのでエサに混ぜて投与する方法がいちばんだと思いますが、エサを食べない(与えられない状態にある)場合にはチューブを使います。

チューブなどを使う場合にはヘビの首を押さえて口を開けて挿入しなくてはいけません。あと気管にも間違えて入れないように注意します。このときヘビは暴れるんです。当たり前ですけどね。しかもああいう体つきしてるのでぐるぐる巻きになってしまったらうまくチューブが入っていかないって話ですよ。

本日、ヒメハブという毒蛇に薬を飲ませました。このヘビは巻き付くってことはまずありませんが、それでもドタンバタン身をよじります。首を押さえつつ腕を使ってヒメハブの体を上から押さえつけます。ポイントはやはりなるべく早く行うことですね。

疲れる仕事のひとつです。

by 綿雲
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