蛇研裏話
(一財)日本蛇族学術研究所のスタッフが書きまくる、表からは見えない面白話を更新中!!
ガラガラヘビからの採毒
大学での研究用にガラガラヘビ毒の注文があったため、セイブダイヤガラヘビから採毒をしました。ハブと違ってかなり太くて力があり、そのままでは採毒できませんので、ヘビが暴れてけがをしないように軽く麻酔をかけて行います。ハブよりも頭が大きいので、毒量が非常に多く、ハブでは1mlにも満たないのに、このガラガラヘビでは3ml以上採取できました。計量カップに膜を張り、それを咬ませて眼の後ろの毒腺を圧迫します。
攻撃する時は、2番目の写真のように口を180度近く広げて、体を伸ばして牙を打ち込んできます。そのため毒が奥深く注入されるわけです。

ハブやマムシ、ガラガラヘビなどの毒は黄色い色をしています。これはビタミンBと同じ色素が含まれているからですが、この毒を飲んでも薬にはなりません。また、コブラやマンバ、ウミヘビなどコブラ科のヘビの毒は、ほとんど透明です。ちなみにハブなどと同じ仲間のヒャッポダの毒は、なぜか白色です。
この黄色い毒液を遠心機にかけると、細胞成分等が沈殿して濁りのない黄色の毒液がとれます。それを凍結乾燥して保存します。いわゆるインスタントコーヒーの粉末の状態です。液体のままでは毒性は落ちてしまいますが、乾燥すると毒性が何年も変わらないため、長期保存が可能です。
ちなみに写真に写っているちょっと太短い指は、私ではなくM研究員です。さすがに採毒しながら写真を撮るのは危険です。

By A.S.

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