蛇研裏話
(一財)日本蛇族学術研究所のスタッフが書きまくる、表からは見えない面白話を更新中!!
ガラガラヘビからの採毒 その2
先日、トウブダイヤガラガラヘビからの採毒について書きましたが、その後毒を乾燥して計量しましたので、今回は毒量等について書きます。

写真のように凍結乾燥機で乾燥し、その塊をつぶすとパウダー状になります。これを少しずつ計って実験などに使います。ただ、これは非常に軽いので、取り扱う時には注意しないと、飛び散ってしまいます。

マムシは体が小さいので、1匹からの採毒量は乾燥量で20~30mgくらいです(1mgは1g/1000です)。ハブでは約200mgで、2m近い大きな個体では300mgほどの毒が採取できます。
今回採毒したガラガラヘビはあまり大きい個体ではありませんが、1回の採毒で760mgも採れました。あまりの多さに少し驚きました。

かなり昔にいろなヘビから採毒し、毒量を比較したことがあります。タイコブラも大きいので、採毒量も300mg近くでかなり多かったのですが、特に多かったのが、モザンビークドクフキコブラで、体は大きくないのですが、600mg近く採取できました。これは何度も毒を吹きかけるためなのかもしれません。もちろんキングコブラはかなり頭が大きく、1回の採毒で1g(1000mg)ほど採れます。
また、逆に採毒量が少ないのは、ウミヘビが数mg~十数mg、タイワンアマガサヘビ で約5mgですが、これらの毒は神経毒で非常に強く、わずかな毒で呼吸が止まり、死亡することになります。

採毒は毒腺をかなり圧迫して毒を絞り出しているわけですが、ヘビが獲物に咬みついた時は、一咬みでは持っている毒のほんの一部しか出しません。それでも獲物や人が死んだり重症になるわけですからすごいものです。

By A.S.

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