蛇研裏話
(一財)日本蛇族学術研究所のスタッフが書きまくる、表からは見えない面白話を更新中!!
中国視察旅行3
 中国の視察では上海動物園に行きましたが、あまり時間がなかったので、ハ虫類館だけ見てきました。写真のようにきれいで、ゆったりとした展示になっています。ヘビの展示はあまり多くありませんでしたし、中国のヘビだけではなく、私たちにとっては珍しいヘビはいませんでした。ただ、展示されているキングコブラは体全体が黒く、このような色彩のキングコブラは初めて見ました。日本に入ってきているキングコブラはほとんどがタイなどからで、色彩変異は少なく、茶色一色ですが、以前中国から入ってきたキングコブラは横縞がはっきりしていました。展示されていた個体は、頭だけ茶色、体はほとんど真っ黒で、今まで見たことのない色彩でした。体格はよく、かなり精悍な顔をしていました。
 1995年に広西医科大学の救急部のドクターが、血清の製造などの研修のため当研究所に1年間滞在していました。その後、大学に招かれて、当時一緒に研究をしていた筑波大学の救急部の部長と一緒に中国へ行き、大学で講演をしました。私は「日本の毒蛇咬症」、筑波大の先生は中毒学が専門で、「日本における中毒の現状」について話をしました。もちろん日本語です。そこの医学部長は大阪大学で博士号をとり、日本語はぺらぺらでしたので、通訳をしてくれました。
 その後、兵馬俑のある西安にある軍の研究施設で開かれた蛇学会で話をしました。日本の爬虫両棲類学会とはちょっと違い、実際には蛇利用学会で、蛇の生物学的な研究というより蛇の漢方的な利用や蛇毒の薬としての利用などが主です。この学会の雑誌には蛇肉の価格も書いてあって、キングコブラの肉がやはり一番高価でした。ただ、実際にヘビを食べているのは中国でも南の方で、北の方は大きなヘビはいませんし、食料とはしないようです。

by A.S.

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