蛇研裏話
(一財)日本蛇族学術研究所のスタッフが書きまくる、表からは見えない面白話を更新中!!
ロシアからの問い合わせ
先日、ロシアからタイヤマカガシに咬まれた息子さんの件でメールがありました。ロシアなのでタイヤマカガシはいませんので、動物園なのかペットのヘビかかわかりませんが、インターネットで日本のヤマカガシの研究をしている当研究所を探してメールを送ってきました。少しすると電話があり、早口の英語で十分聞き取れませんでしたが、今月6日に咬まれたということでした。すでに2週間も経っていましたが、フィブリノーゲン(血液を凝固させて出血を止める物質)がまだ測定できない程低いということでした。2週間も経っているのにあり得ないという感じでした。

日本のヤマカガシだけでなくタイヤマカガシの毒についても研究していて、同じ血液凝固作用を持っていることはわかっています。死亡例はありませんが、タイヤマカガシの咬症も報告されていて、以前はヨーロッパでペットとして飼われていたタイヤマカガシによる事故もあります。

日本のヤマカガシ抗毒素は試作品ですし、今から抗毒素を使っても効果は期待できませので、ヤマカガシ毒の研究論文をいくつかメールで送り、いくつかの治療法についてドクターと相談するようにアドバイスをしました。ただ、フィブリノーゲンがかなり低い状態が続けば、脳内出血や全身性出血、急性腎不全などの危険がかなり高く、かなり心配しましたが、数日後お礼のメールがあり、フィブリノーゲンの数値が書いてあり、徐々に戻ってきているようでした。

死亡例の報告はありませんが、タイヤマカガシ毒も強いのは知っていました。2週間もフィブリノーゲンがゼロというのは非常に驚きです。まだ十分回復しているわけではないようですので心配はありますが、多少なりとも研究してきたことが役立ったのであれば嬉しい限りです。

たまに海外からも問い合わせのメールがあります。ほとんど日本人で、ジャングルで道に迷って毒蛇に咬まれ、その人が友人に携帯で連絡し、その友人からこちらに連絡がありました。ただ、どうすればよいかと言われても、ヘビもわからない症状もわからない状況では、先ず道に迷っているのを何とかする必要があるとしか言えません。
また、海外在住の人の庭に出てきたヘビの写真を送ってきて、毒蛇かどうか聞いてこられる事もあります。
できることはしますが、全てに対応できるわけではありませんので、ご了承下さい。

By S.A.
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