蛇研裏話
(一財)日本蛇族学術研究所のスタッフが書きまくる、表からは見えない面白話を更新中!!
冬のヒメハブ
 ふと、最近の裏話を読み返してみると、イグアナやカエルの事ばかり書いて、ヘビの話を書いていませんでしたね。今日こそはヘビの話を。
 私は、野生動物を専門としていますが、この時期に野生のヘビを探しに行くことは、あまりありません。しかし、学生時代は、冬であろうと野生のヘビを探すために遠征したものです。ということで、冬でも観察できるヘビ「ヒメハブ」を紹介したいと思います。

 ヒメハブは奄美・沖縄地方に生息している毒蛇です。ずんぐりとした太短い体をしています。日本には「ハブ」と名のつくヘビは5種類います。ハブ・サキシマハブ・タイワンハブ・トカラハブはハブ属(Protobothrops)に分類されていますが、ヒメハブはヤマハブ属(Ovophis)に分類され、違ったグループに分類されているのです。
 ヒメハブは、寒い時期にもよく見つかります。逆に言えば、暖かい時期に見つけることの方がちょっと難しいです。爬虫類というと、暖かい時期に活動すると思われている方も多いのですが、そうではない種類もいるのです。なぜヒメハブがまだ温度の低い時期に活動するのか? 不思議ですよね。これには、理由があります。ヒメハブがエサとしているカエル類の中には、寒い時期が繁殖期のものがいます。つまり、卵を産むためたくさんのカエル達が水場に集まってくるんですね。このカエル達を狙って、ヒメハブも水場に集まってくるようなのです。面白いですよね。

ヒメハブ   ヒメハブ沢 





 太短い体が特徴的     水場で獲物を待つ様子

 スネークセンターでもヒメハブを展示しています。野外ではあまり見ないサイズ(なかなか太い個体)です。南へ遠征したい気持ちは、この展示しているヒメハブを見て抑えようかな…。いや、見てるともっと遠征したくなってしまう。

by たかちほ男爵
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