蛇研裏話
(一財)日本蛇族学術研究所のスタッフが書きまくる、表からは見えない面白話を更新中!!
運がよかった?マムシ咬症
7月は病院からの連絡がほとんどなかったのですが、8月になって暑くなりマムシ咬症の連絡が何件も入っています。ただ、昼間は暑いので、夕方から夜にかけて咬まれることが多く、先日も夕方河原の草むらで咬まれたということで連絡がありました。しかし、咬まれたのは3日前で、咬まれた時も少し血がにじんでいただけであまり痛みもなかったためそのままにしておいたということでした。咬まれた時はヘビを見たわけではなく、もちろんマムシかどうかもわからないということです。

翌日も少し赤くなっていたくらいで、腫れもその付近だけだったので病院へは行かず、2日経って咬まれた方の足と手がしびれてきたため3日後に病院へ行ったようです。その後夜12時近くに咬まれた本人から電話がありました。1.2cmの間隔で牙痕が2つあるということでした。暑い日、河原の草むらで夕方咬まれたというのは、ある意味マムシ咬症の典型的な例ですが、その割には症状が軽すぎます。よく聞くと咬まれたところがくるぶしの少し上で、ちょうど骨のあるところのようでした。今回のように皮膚のすぐ下に骨のあるところを咬まれると、牙が深く刺さらないため毒がわずかしか入らないことがあります。以前もくるぶしを咬まれて軽くすんだ例がありました。

今回のように牙痕の間隔が1.2cmもあれば、ある程度大きなマムシです。もし、まともに咬まれて毒が入っていれば、かなりひどくなっていたかもしれません。咬まれたこと自体は運が悪かったのですが、咬まれたところが骨の上でだったため毒がわずかしか入らず、不幸中の幸いと言えるめずらしいケースです。

まだしばらくは暑い日の夕方から夜にかけては池や川の近くにマムシが出てきますので、十分注意してください。

By A.S.
スポンサーサイト
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
COPYRIGHT © 2004 POWERED BY FC2 ALL RIGHTS RESERVED.