蛇研裏話
(一財)日本蛇族学術研究所のスタッフが書きまくる、表からは見えない面白話を更新中!!
臭いマムシ酒?
センターに見学に来られた方が「作ったマムシ酒を飲んだことがある」と言われることがあります。しかし、ほとんどの人が臭いとかマムシの体がぶよぶよしていて、しかもビンの底がもやもやして濁っていると言う人がほとんどです。

マムシ酒を作る時に水を少し入れたビンにマムシを入れて、糞が出なくなるまで1ヶ月ほど置いておくのはよいのですが、その後に焼酎で漬けているとのことで、それでは当然腐ってしまいます。
焼酎ではアルコール度数が低く、しかもそのまま漬けたのでは体の中まで浸透する前に腐ってしまいます。消化管には細菌が多く、ヘビが死んだ後は短時間で腐敗していきます。もちろん他の臓器もアルコールで組織が固定される前に腐敗します。

ヘビの固定標本を作る時には、ホルマリンかエチルアルコールを使います。アルコールの場合には80%の濃度にして、しかも、体の中に注入して内臓からも固定します。

焼酎で漬けてもかなり時間が経てばアルコールで細菌が死んでしまうでしょうが、腐敗が進んで臭くなってしまいます。みんなマムシ酒は臭いものだと思って飲んでいたようです。
このようなマムシ酒を飲んで具合が悪くなったというのは聞きませんが、1例だけ何十年も前の報告で死亡例もありますので、くれぐれも気をつけて下さい。健康によいと思って飲んだマムシ酒で体をこわしたのでは笑い話にもなりませので。

By A.S.
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