蛇研裏話
(一財)日本蛇族学術研究所のスタッフが書きまくる、表からは見えない面白話を更新中!!
お年寄りのハブ
 現在20年ほど飼育している沖縄産のハブが1匹います。正確な年令はわかりませんが、少なくとも25才以上だと思います。何年も前に片目、そして今は両目が見えなくなってしまいました。皮膚もつやがなくなってしまいました。体は1.8mくらいであまり大きくはないのですが、太くて頭もかなり大きく、牙は2cm以上あります。しかし、目は見えなくても餌はよく食べます。ラットを鼻先に近づけるとがっぷりと牙を突き刺してくわえます。

 ただ最近は脱皮不全になることがしばしばあります。特に乾燥している冬の時期には脱皮できないことがあり、その度に薬剤を入れた水にしばらくつけて脱がします。健康なヘビなら液につけておくだけで自分で脱皮してくれますが、やせていたり元気ではないヘビの場合はどうしても手で皮をむいてやらなければなりません。片手で首を持ち片手で皮を脱がせます。牙も長くけっこう力もあるので、さすがに少し緊張します。
 本来ならこの大きさのハブはそのまま頭を押さえて首を持つのは容易ではないのですが、高齢ということもあり、またずっとやさしく飼育してきましたので、他の採毒しているハブに比べるとおとなしく、なんとか麻酔なしでも1人で作業できます。今では採毒しているわけでもないのですが、できるだけ長生きさせてやりたいと思います。

By A.S.
 
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