蛇研裏話
(一財)日本蛇族学術研究所のスタッフが書きまくる、表からは見えない面白話を更新中!!
しっぽの色が違うのはなぜ?
8月・9月ごろは、ニホンマムシの出産時期です。ヘビの中には、こどもとおとなとで、ずいぶんと体の模様や色が違うものもいますが、マムシはよく似ています。違っているところは、しっぽの先の色でしょうか。おとなは、体の色と同じような茶色っぽい色(左)をしていることが多いですが、こどもは、黄色っぽい色をしています(右)。
マムシのこどもは、しっぽで釣りをするようなのです。しっぽの先をくねくねと動かすと、これがどうやらミミズや虫のように見えるようで、エサだと思って近づいてきた動物を食べるのではないかと考えられています。
ajgb.jpg





日本のヘビではありませんが、ちょっと有名なのは、しっぽの先が蜘蛛のような形をしたヘビがおり、このしっぽを動かして、鳥を捕らえる様子が確認されています。日本語での呼び名があるのかわかりませんが、spider-tailed horned viper と検索すれば出てくると思います。

スネークセンターでは、近い仲間のフィールドツノクサリヘビを飼育しています。このヘビも、しっぽの先だけ色が違うので、釣りをするのかもしれません。ご来園の際に、しっぽをくねくねしていたら、是非職員に教えてください。
ft.jpg





by たかちほ男爵
研修を終えて
18日間お世話になった大学生です。

私の大学の学科では哺乳類がメインなのでヘビに関しては全く講義の範囲ではなかったのですが、今回ヘビを勉強するには非常に良い機会だと思い、研修を受けさせて頂きました。

私は小さい頃からヘビが好きでしたが、知識は乏しく、研修で初めて知る知識もありました。また普段から使うような用語でも、一般のお客さんは全く知らないということを体感しました。職員の方々には教えていただいた言葉をどのようにお客さんに説明するか、実は今回の研修で一番難しかった事がまさにそれでした。しかしこれは、例えば学祭で来場者に研究内容を説明するなど、今後の人生で必要なスキルだと私は思います。そういった意味ではこの18日間は非常に有意義な時間を過ごせました。

また、ヘビを家で飼育している身としては目から鱗のような知識も教えていただきました。帰宅してから実践しましたが、飼育環境が良くなり手入れも楽になりました。これも研修の賜物だと思います。

私が未熟であるために職員の方々には多くのご迷惑をおかけしてしまいました。それでも一から丁寧に指導してくださりありがとうございました。またスネークセンターに足を運びたいと思います。
毎年9月はシロマダラのお話
やはり今年も、シロマダラの問い合わせが増えてきました。シロマダラとは、白黒模様の美しい、無毒ヘビです。スネークセンターには、毎年9月になると、途端にこのヘビに関する質問が増えます。

シロマダラは北海道・本州・四国・九州と周辺の島々に分布する小型のヘビで、爬虫類を食べて暮らしていることが知られています。インターネットでシロマダラを検索すると「幻のヘビ」というワードがやたらとでてきます。誰が言い始めたんだろう? 珍しいヘビだと思われていますが、そんなことはありません。夜にヘビを探せば、よく見つかる種類なんです。毎年こんなことをメールや電話などで何度も話している気がします…。
madarasi.jpg







シロマダラに関する去年の記事がこちら
なぜこの時期にでるのかちょっと書いてます
幻のヘビじゃない! シロマダラ

近い仲間
アカマダラとサキシママダラの紹介はこちら
アカマダラ
サキシママダラ

by たかちほ男爵
ツチガエル
この夏は、カエルしか探していない気もしますが、出会った動物紹介の続きです。
こちらは、ツチガエル。全国的にみれば何も珍しくないカエルですが、このあたりではもうほとんど見つからない貴重なカエルのようです。私が群馬にきてからの2年間で、300ヵ所ぐらい田んぼなどの水場を見て回っていますが、今年やっと2ヵ所見つけただけです。とても嬉しい発見ではありましたが、このあたりの環境の悪さも実感した夏でした。
ibo.jpg





さて、毎年の事ですが、この時期はシロマダラの問い合わせが急に増えます。それにはちゃんと理由もあるわけですが、そのお話はまた次回。

by たかちほ男爵
黄緑のダルマ
この夏は、特に仕事が忙しかったため、なかなかフィールドに行っている暇もありませんでした。しかし、フィールドワーカーが野外で動物を観察できない期間が長く続くと、ストレスで参ってしまうのです(笑)。そこで、どれだけ疲れていても、たまには外に出かけます。そんな時、ちょっと嬉しい発見があると不思議と疲れも吹き飛びます。

この夏出会えた動物を少し紹介しておきます。今回は、トウキョウダルマガエル。色や模様の変異が大きく、同じ生息地でもさまざまな個体が見つかります(左写真)。
td4.jpg  tdg.jpg 





これらは全てこのあたりで見つけた個体ですが、中でも特に驚いたのは、こちらです(右写真)!体のほとんど全てが、黄緑色。なんだか別の種類にさえ思えてしまいます。

こんな出会いがあるので、フィールドワークはやめられない。

by たかちほ男爵
COPYRIGHT © 2004 POWERED BY FC2 ALL RIGHTS RESERVED.